ディスディスブログ

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「キョーマの記憶が鍵」の理由が判明です。ソフィアが変わり果てた姿に… - アニメ『Dimension W(ディメンションW)』11話「消えたジェネシス」の感想

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毎週日曜日22:30より、TOKYO MXにてアニメ『Dimension W(ディメンション・ダブリュー)』が放送されています。

 

dimension-w.net

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年3月20日の放送は第11話「File.11 消えたジェネシス」でした。

 

イントロダクション 

西暦2072年。
第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により
人類は繁栄の極地にあった。
しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が発生し、回収に懸賞金がかけられるようになった。
腕利きの“回収屋”マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女ミラと出会う。
かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと、自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

 

というイントロダクションです。作者は岩原裕二さん。スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』でしょうか、『月刊ビッグガンガン』でしょうか? 既刊9巻。

私は本作『Dimension W』を全く知りません。初見です。

  

11話「File.11 消えたジェネシス」

アフリカの「イスラ」という国から3人の人物が日本(?)にやって来ました。アフリカの小国「イスラ」の王子で「アフリカの風」と呼ばれるセントラル60のCOO (Chief Operating Officer) である「サルバ=エネ=ティベスティ王子」と、サルバの弟「ルワイ=オーラ=ティベスティ王子」ともう一人、ラシティという女性です。

サルバは、世界中のコイルの回収屋に呼びかけ、イースター島に眠っているとされる、ヒロインであるアンドロイドの少女「百合崎ミラ(ゆりざき・みら)」の生みの親(育ての親?)、「百合崎士堂(ゆりざき・しどう)」博士の最後の遺産です。

イスラの空中司令船「グロディア」に集まった回収屋は「ハリー&デビー」イーストリヴァー兄妹と「セントラル3の壊し屋」ユーリー・アントノフ、「全米No.1の回収屋」ジェイソン・クライスラー、「全米No.2の回収屋“ヒットマン”K・K、「メキシコの狂気」スコーピオンキャッツ・キャシディ&サンチョス、それとルーザーとその子供、謎の少女エリザベス・グリーンハウ=スミスがいたはずです。

主人公のマブチ・キョーマとミラは、道中でイーストリヴァー兄妹、ルワイ王子と合流、かつてのコイルの大事故が起こったグラウンド・ゼロであり「虚無」の中心、元ニューステスラエナジーの極秘研究施設「アドラステア」に向かっています。前回はK・Kと、彼に操られているユーリーと「グレンデル」でキョーマの仲間だったダグに襲われていました。

 

 

ルーザーvs.クライスラー

前回10話で怪盗ルーザーと子供のエリザベス・グリーンハウ=スミスの前に、「全米No.1の回収屋」のジェイソン・クライスラーが現れました。クライスラーはある依頼者から、サルバたちの狙っているコイル「ジェネシス」を手に入れようとする者の抹数、を依頼されています。

残念ながら、戦闘の中身は何も描かれずに先にクライスラーのパワードスーツが音を上げて倒れています。これによりルーザーは求めていた5つ目のナンバーズを手に入れることになりました。クライスラーのナンバーズを奪って。

 

 

ルワイは複数いる

前回、ルワイはK・Kとユーリーとの戦いの最中に自害していました。それを見たキョーマがキレていましたけれども、その直後にもう1体のルワイがキョーマたちの前に現れていました。

ルワイが言うには、本体はイスラにあってロボットのルワイは本国からの遠隔操作で動いている、ということでした。サルバがルワイのために装置を造ってくれたと。キョーマはキレ損とも言えますけどK・Kとユーリーを倒すことができたので結果オーライでしょうか。

「どんな身体であろうと関係ねぇ。お前はお前だ」と言えるキョーマは優しいです。雅のための台詞のようにも聞こえます。

シーマイヤーの耳に噛みつき夢を見させる小型デバイスの件を、ルワイからラシティとキャシディーのところにいるもう1体のルワイに伝えられます。キャシディーはサンチョスの、ラシティはサルバの耳に付いたデバイスを発見、耳から引きちぎると2人は夢から目覚めました。

キョーマのグループとサルバ達が合流し、改めてアドラステアを目指すことになりました。もちろん目的は「ジェネシス」です。

 

 

森羅万象を制す究極コイル「ジェネシス」

アドラステアの中で、キョーマたちはルーザーとエリザベスと再び顔を合わせます。そこでルーザーは自らの記憶をキョーマたちに見せていました。ナンバーズの力を使って。

ルーザーの記憶は百合崎士堂博士の門下生の一人、「ハルカ・シーマイヤー」がジェネシスを巡って闇堕ちしたエピソードです。闇堕ちというか本性を表したというか。

アドラステアでは物体の転送実験を行っていました。宇宙開発のためにロケットを用いて宇宙へ行くのではなく全てを転送させることを思いついて、そのための転送実験をしています。ラットの転送実験は失敗していました。

記憶の中におけるルーザーの妻ソフィアによると「WE=pmc^2(二乗)」「次元Wエネルギーが、可能性*質量*光速の二乗と等価であることを示しています」「また、光速イコール可能性の更新速度とも説いています」とのことです。なるほどわからん。

百合崎博士によると、次元Wが生命を転送できない理由はコイルでエネルギーを取り出せても可能性そのものを扱えてはいないから、だそうです。そこに生命の謎が隠されているのではないかと。生命と次元Wには深いかかわりがある、と記憶の中の百合崎博士は言います。

可能性は観測できないのは観測した時点それは結果だから。『シュレディンガーの猫』です。しかし、我々は「可能性」が存在していることを知っている、それは我々が知的生命体だから。それすら制御可能になったコイルは完全無欠、だと百合崎博士は言っています。

「ジェネシス」は森羅万象を制する究極のコイル、転移装置を完成させるには不可欠のもの、そうルーザーは言っています。ナンバーズはジェネシスを造るまでの繋ぎにすぎない。

 

 

シーマイヤーの闇堕ちとジェネシスの完成

しかし、ジェネシスの研究は急遽中断されることになりました。百合崎博士も了承しています。1人抵抗したのがシーマイヤーでした。コイルの自由化戦争です。コイルの自由化戦争とは言ってもシーマイヤーの目的はジェネシスの完成にあり、その検証のために巨大転送装置が必要ということのようですが。

シーマイヤーはアドラステアにある巨大な転送装置に、自分とジュリアン(ルーザー)とソフィア以外の科学者を閉じ込めてしまいます。

シーマイヤーはジェネシス理論を完成させており、後は最終調整をするのみの段階にまで達しているようです。巨大転送装置で閉じ込めた研究者たちを転送させること、要は人体実験ですね、これを成功させることができればそれは即ちジェネシスの完成を意味します。

1人1人を転送させようとして、1人転送することとジェネシスの調整に30分かかり、24時間稼働させ続ければ、1日48人転送できます。転送装置のナビゲーションはソフィアしか操作できず、そのために夫のジュリアンを人質に取ったと。

実験が始まり1人また1人と球体に消えていきますが、その直後に球体から大量の血液が落ちてきて、ことごとく失敗しています。それに耐え切れなくなったソフィアは、ジュリアンを転送させて逃がし、自分はナンバーズに動力を切り替えた転送装置を暴走させようとします。シーマイヤーを道連れに。

皮肉にも、それまでの研究員の転送失敗で調整がつき、ジュリアンを逃がすときにジェネシスは完成をみたようでした。

そのとき、「グレンデル」の一員として現場にやって来たキョーマが、シーマイヤーからジェネシスを奪い取り、1人でジェネシスを発動、球体が発生してアドラステア外へ転送したことによって1人生き残ったということでした。他のシーマイヤーを除く全員は死亡(?)しています。

 

おわりに

シーマイヤーはルーザーことジュリアンの前にソフィアを差し向けました。ソフィアは、巨大な触手がたくさんつながった巨躯をしていて、その頭部は例の球体になっていました。ソフィアの面影は皆無です。どこか一部でもソフィアの身体が残っていて残りはコイルで動いている機械なのでしょうか? 機械には見えないですけれども。

キョーマがジェネシスを行方を知る唯一人の人物だということが明らかになりました。「キョーマの記憶が鍵」というのはそういう意味だったのですね。

次回が最終回ということですけれども、収束できるのでしょうか? このイースター島編が終わったところでアニメも終わるのだと思いますが、1話でミラに使われていた二重コイルの謎はわからないままになりそうです。百合崎博士とミラの謎、といいますか。

 

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