ディスディスブログ

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小夏のリクエストで菊比古と助六が「野ざらし」をセッション! - アニメ『昭和元禄落語心中』11話の感想

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毎週土曜日01:05(金曜深夜25:05)より、TBS“アニメイズム”枠にてアニメ『昭和元禄落語心中』が放送されています。

 

rakugo-shinju-anime.jp

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年3月19日の放送は第11話でした。サブタイトルがない作品です。

 

イントロダクション 

刑務所の落語慰問会で見た大名人・八雲の「死神」が忘れられず、
出所した与太郎が真っ先に向かった先は、寄席だった。
拝み倒して八雲の住み込みの弟子となった与太郎だが、
八雲の元では小夏という女性が暮らしていた。
八雲と小夏には他人が容易に触れられない因縁があるらしく…

 

というイントロダクションです。ABOUT/STORYページから抜粋しました。作者は雲田はるこさん。講談社の『ITAN』にて連載中、既刊8巻。私は本作を全く知りませんでした。完全な初見です。

 

『昭和元禄落語心中』11話

前回10話で、真打ちに昇進した後の「八代目・有楽亭八雲(ゆうらくてい・やくも)」、この時点でまだ「菊比古」ですが、彼の師匠である七代目八雲が亡くなりました。その七代目に破門された彼の同門のライバルであった「二代目・遊楽亭助六(ゆうらくてい・すけろく)」は、菊比古と付き合っていた芸者のみよ吉とともに、(おそらく)徳島の温泉街、祖谷(いや)で二人で暮らしています。二人の子供、小夏も少し大きくなって、近所の蕎麦屋でお客さんに落語を披露しています。そこへ菊比古が訪れ……。

 

 

菊比古と助六の熱い抱擁

蕎麦屋で菊比古に呼び止められた小夏は、当初こそ「おじちゃん嫌い!」と菊比古を警戒していましたが、菊比古が落語家だと知ると、態度を急変、擦り寄っていました。その辺がどことなく助六っぽい。

小夏に連れられ助六(信さん)の家に行くと、助六は布団の中。小夏とは今日こそ仕事を探す約束をしていたにも関わらず、です。そんな助六に対して菊比古は「助六! とっとと起きやがれぇい!!」と大声を張り上げます。

助六は声が菊比古のものだとわかると「ボン(坊)!」と布団から飛び出し、菊比古に抱きつきます。助六の最初のダイブは、菊比古が助六の頬にバッグを叩きつけ避けたことで失敗していましたが、2度目のダイブは菊比古も受け入れてくれています。男同士の熱い抱擁。

 

 

菊比古の愛の告白?

話すと、みよ吉は夫に呆れて家を出て行ったそうです。でもこれまで何度もあることのようで、しばらくすれば戻ってくると助六は考えています。

菊比古がどうして祖谷まで来たかと言えば、助六に東京へ戻して再び落語をやらせることしかありません。菊比古は、人のため落語のため助六のために助六を落語界へ戻すのではなく、何よりも菊比古自身のために助六を落語の世界に戻したい、と言います。

菊比古は「お前さんの落語が必要だ」「良いのも悪いのも、あらゆる情をお前さんの落語からもらったんだ」などと言っており、これはもう愛の告白です。

 

 

小夏の母・みよ吉への想い

東京へ戻るために、まずは家を綺麗にし、助六の東京行きへの資金を貯めるための職探しをしています。借金は当面菊比古が全て払って、後で返してもらうことに。助六は温泉宿の掃除等をすることにしたようです。菊比古も手伝っています。

菊比古の仕事は大丈夫なのかと心配になるところですが、その辺のことは今回か前回に説明されているのでしょうか?私が見落とした可能性は大です。

しばらくはそんな祖谷での生活を続けていると、小夏が「もしかしたらお母さんのことを探しているのか」と菊比古に聞いていました。小夏は「あんなやついないほうがいくらか幸せなんだから」と物騒なことを言うくらいに嫌っています。小夏が嫌っている理由は、みよ吉が小夏に落語をさせない聞かせない方針を貫いているから、のようです。父ちゃん(助六)のことが大好きなのでしょう。

 

 

「野ざらし」をセッション

小夏は菊比古に伸びた髪をカットしてもらった後、落語をリクエストしました。10話で小夏が蕎麦屋で演じていた「野ざらし」です。

菊比古は「野ざらし」が苦手だと言いながらも小夏のために演じてみせます。が、布団に入ったままだった助六が我慢ならなくなり、布団から出てきて菊比古の落語に割って入ってきました。苦手とする菊比古の「陰気な野ざらし」に我慢がならなかったようです。

まさかの落語セッション。助六が八五郎、菊比古が女幽霊を演じていたでしょうか。小夏は大喜びです。これまでにない程に活き活きと落語をする菊比古と助六でした。終了後、菊比古は「助六さん……後生です、八雲をついで落語なさい」と言い、助六は顔を伏したまま泣いていました。

 

 

おわりに

菊比古と助六とで落語会をすることにしました。タイトルは「有楽亭二人会」で、場所は亀屋旅館の宴会場、出演は助六と菊比古です。二人会のチラシが祖谷の街に配られており、別の男へと逃げたみよ吉の元にも届いています。菊比古の名前を見たみよ吉は、涙を流していました……やっと来てくれた、と。菊比古はみよ吉のために来ている訳ではないんですけどね。誰か1人のためと言うなら「自分のため」でしょうし。

さて、最終回までは後何回でしょうか、2回でしょうか。そろそろ過去編が終わるのではないかという気がしていますし、次回予告を見る限りいよいよその時が……という。

 

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