ディスディスブログ

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「ジェネシス」とは何か? ミラがキョーマに頭をナデナデされて喜んでいました - アニメ『Dimension W(ディメンションW)』10話「蘇る悪夢」の感想

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毎週日曜日22:30より、TOKYO MXにてアニメ『Dimension W(ディメンション・ダブリュー)』が放送されています。

 

dimension-w.net

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年3月13日の放送は第10話「File.10 蘇る悪夢」でした。

 

イントロダクション 

西暦2072年。
第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により
人類は繁栄の極地にあった。
しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が発生し、回収に懸賞金がかけられるようになった。
腕利きの“回収屋”マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女ミラと出会う。
かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと、自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

 

というイントロダクションです。作者は岩原裕二さん。スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』でしょうか、『月刊ビッグガンガン』でしょうか? 既刊9巻。

私は本作『Dimension W』を全く知りません。初見です。

  

10話「File.10 蘇る悪夢」

アフリカの「イスラ」という国から3人の人物が日本(?)にやって来ました。アフリカの小国「イスラ」の王子で「アフリカの風」と呼ばれるセントラル60のCOO (Chief Operating Officer) である「サルバ=エネ=ティベスティ王子」と、サルバの弟「ルワイ=オーラ=ティベスティ王子」ともう一人、ラシティという女性です。

サルバは、世界中のコイルの回収屋に呼びかけ、イースター島に眠っているとされる、ヒロインであるアンドロイドの少女「百合崎ミラ(ゆりざき・みら)」の生みの親(育ての親?)、「百合崎士堂(ゆりざき・しどう)」博士の最後の遺産です。

イスラの空中司令船「グロディア」に集まった回収屋は「ハリー&デビー」イーストリヴァー兄妹と「セントラル3の壊し屋」ユーリー・アントノフ、「全米No.1の回収屋」ジェイソン・クライスラー、「全米No.2の回収屋“ヒットマン”K・K、「メキシコの狂気」スコーピオンキャッツ・キャシディ&サンチョス、それとルーザーとその子供、謎の少女エリザベス・グリーンハウ=スミスがいたはずです。

グロディアがイースター島に近づいたところで黒く丸い球体に襲われて、グロディアが墜落、サルバや回収屋のサンチョスの意識が奪われてしまいました。さらに回収屋が単独行動で遺産を目指していたところ、K・Kがユーリーを襲っています。

主人公のマブチ・キョーマとミラは別行動でイースター島に降り立ち、道中でイーストリヴァー兄妹と合流、かつてのコイルの大事故が起こったグラウンド・ゼロであり「虚無」の中心、元ニューステスラエナジーの極秘研究施設「アドラステア」に向かっていましたが、道中で再会したルーザーによって球体が呼び出され、球体によってキョーマが虚無落ちをしています。

 

 

キョーマのミラへの応対に変化が?

虚無落ちしたキョーマに対して、元ニューテスラエナジーの次元W研究施設「アドラステア」を護るコイル兵器のロボットが襲いかかります。ミラとイーストリヴァー兄妹はキョーマを守るために戦い、ミラが一体のコイル兵器のコイルを抜き取った勢いで飛ばされ、虚無へと一直線でした。コイルで稼働しているミラは虚無に触れた瞬間にお終いのはずです。

もう駄目かと思った瞬間、ミラの脚にワイヤーが絡みつき、ミラの体ごと引っ張られてギリギリ虚無に触れずに済みました。キョーマが夢から目覚めて助けてくれました。そのときにキョーマはミラの頭を撫でていました。

撫でられたミラは「あれ? 何です? このいつもとは違う感じ」と、これまでとは異なるキョーマの対応に違和感を覚えています。しかし、「あの、キョーマさん、今のもう一度お願いします!」と言っていたことから、嫌な感覚ではなくむしろ嬉しいと感じたのでしょう。キョーマからはすかさず「調子にのるな、ポンコツ」といつものようにあしらわれていましたが……キョーマも認めつつあるようです。もうとっくに認めているのかも?

 

 

キョーマが夢を見た原因は何か?

キョーマが夢を見ていた原因が判明しています。それはダニのような小型のデバイスです。この小型デバイスがキョーマの耳たぶに食いついて、彼に夢を見させていたということでした。

デバイスを食いつかせた人物はもちろん百合崎士堂博士の門下生の一人「ハルカ・シーマイヤー」です。

キョーマもミラも気が付かないタイミングで食いついた理由は、そのデバイスがコイルを使って動かしたものではなかったから。ではシーマイヤーはどうやってそれを食いつかせたか、それは「ワープ」だそうです。

そのワープの技術は「アドラステア」のものようです。そもそも、アドラステアは宇宙開発を研究をしていた施設で、アドラステアの研究者たちはロケットなどで宇宙へは行こうとしておらず、基地ごと宇宙へ運ぶ方法を開発していました。あの球体は「物体を転送するときに出現するゲート」だそう。

シーマイヤーが言っていた、キョーマの記憶が鍵ということを聞いて、ミラが八十神のときも夢がトリガーになっていたこと、ナンバーズが保存していた過去の記憶と現実とをつないでいたことを指摘していました。シーマイヤー曰く「記憶こそが次元Wと物質宇宙をつなぐ鍵」。

 

 

ルーザーとクライスラー

怪盗ルーザーと子供のエリザベス・グリーンハウ=スミスの元に、「全米No.1の回収屋」のジェイソン・クライスラーがやって来ました。クライスラーはルーザーを消そうとしています。

クライスラーが言うには、ルーザーには手脚に4つの「ナンバーズ」を仕込んでいるようです。画面には215と148と007と006とありました。コイルを5つ揃えることでアドラステアを取り戻そうとしているようです。それがルーザーの目的。そう言っているクライスラーもまたナンバーズを自らの身体に仕込んでいました。001のナンバーズが見えています。

どうしてクライスラーがルーザーの目的を知っているのかは、ニューテスラからの情報のようでした。ニューテスラのセントラル60の最高執行責任者 (COO) でもあるサルバ王子が今回のイースター島調査を始めているのに、ニューテスラからの使者が調査の参加者であるルーザーを消そうとしています。サルバの行動を良しとしていない人物がニューテスラの幹部の中にいるということです。

ルーザーの目的は5つ目のコイル、しかもそれはナンバーズではなく、ナンバーズをも凌駕する力を持ったコイルだそう。虚無を覆す力すら持っているとされるそのコイルは、百合崎士堂博士が危険過ぎると理由から封印し、ハルカ・シーマイヤーがあらゆるものを犠牲にして作り上げたコイルです。

全米No.2の回収屋K・Kはグラウンド・ゼロに近づく者を消そうとし、全米No.1の回収屋のクライスラーはそのサルバたちが目的とするコイルを手に入れようとする者を消そうとしています。いずれも誰かからの依頼で、です。依頼人の詳細は不明ですが、クライスラーの依頼主はニューテスラの人間である、と。

 

K・Kとキョーマとジェネシス

K・Kがキョーマたちの前に現れました。その前にルワイ王子がキョーマと合流し、K・Kと彼に操られているユーリーが彼を追いかけてきています。

ルワイはK・Kたちに襲われていて左腕を失っています。その傷口を見ると中には機械が埋め込まれていました。そう、ルワイはミラと同じセイラ型の義体の持ち主でした。アンドロイド?

K・Kはキョーマをも消そうとしています。K・Kの目的は前述のとおりにグラウンド・ゼロに近づく者を消すことです。しかもK・Kは、キョーマがグレンデルの一員として参加したイースター島の作戦における大事故、あの事故の調査隊に参加していた人物でした。

彼がユーリーに施した技術は、その時にも発揮されたようです。調査で元人間を回収し施していたのでしょう。今回、グレンデルの仲間であったダグの体を使ってキョーマに襲わせていました。ダグはケーキ作りが好きで、誰よりもパソコンに詳しい人物だったそう。

また、K・Kは非常に重要なことをキョーマに話しています。それは大事故のときに「キョーマが虚無に堕ちていなかった」ことです。K・Kはキョーマのカルテも見たそうですが、虚無に堕ちた痕跡はなかったと言っています。キョーマが救出され場所も虚無の外であることも教えてくれました。「もしかしたらけされたんじゃないか、記憶を?」と。

シーマイヤーのデバイスによって夢を見た後から色々とキョーマの記憶が蘇りつつありました。ところが、キョーマが思い出したことは、アドラステアに辿り着いたところまでそこで何をしてどうなったかが抜け落ちたままです。K・Kによってその部分の記憶も揺り起こされつつあるようでした。

キョーマがアドラステアで見たのは巨大転送装置でした。あのときの装置は機械やロボットは送れても人間は送ることができない未完成な状態で、他ならぬシーマイヤー自身が生物の転送はできないと言っていたようです。記憶の中ではキョーマの近くにはグレンデルの隊長がいて、制圧と奪取、とキョーマに指示しています。何を? 「ジェネシス」です。

「ジェネシス (Genesis) 」とは起源や発端の意味ですね。キョーマの記憶の中のジェネシスは球体をしていました。手で掴めるほどの大きさ。ジェネシスこそが上記の百合崎士堂博士が封印しシーマイヤーが作り上げた、ナンバーズをも凌駕するコイルと思われます。1話でミラに使われていた二重コイルとはどういう関係にあるのでしょうね。多少力を落として安全性を高めたジェネシスの発展改良型でしょうか。

 

 

おわりに

ルワイがK・Kとユーリーに破壊されています。というか最後はルワイ自らが破壊していました。頭部が切り離されたルワイを見たキョーマは激昂し、ユーリーを圧倒し、K・Kを数そうとしています。雅を思い出したようです。あれがグレンデルの真の力、でしょうか、K・Kたちが相手になっていなかったです。真キョーマはミラによって止められていて、K・Kが数されることはありませんでした。不数。

その直後、破壊されたはずのルワイの声が聞こえ、周りを見ると、別のところからロボットに乗った別のルワイが登場しています。ルワイは何体もいるようです。義体で脳も電脳化しているということでしょうか? 

情報が相当に駆け足で追いつくのがやっとの状態です。今回もまだ咀嚼できていないので、もう一度見返そうと思っています。一度じゃ足りないかもしれません。

 

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