ディスディスブログ

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宜ちゃんに「ラブやございませんこと」と鋭く突かれて鞠を落とす「うめ」さん - 朝ドラ『あさが来た』135話の感想

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2016年3月9日放送の135話で、うめさんのラブの話から千代のラブの話に代わっていました。

 

www.nhk.or.jp

 

雁助が倒れる

先週土曜日放送の132話の最後の方で、元加野屋の大番頭である雁助(山内圭哉)が、事故で意識不明に陥っていることが明らかになりました。マッチ工場での仕事中、棚の上にあった石油缶が雁助の頭に落ちたということでした。

雁助は別れた妻ツネ(松永玲子)とよりを戻し、娘ツゲ(舞羽美海)とその夫の竹男(たけお、中村大輝)の4人で神戸に移り住み、マッチ工場を営んでいたようです。

 

雁助とその家族

雁助が加野屋に務めていた間は、確かツネさんはツゲを連れて逃げてしまっていたと思います。その間に雁助は女中のうめ(友近)と両想いになっていましたが、ツゲさんが大病を患ったことが原因で雁助が加野屋を辞めることになって、そのときにうめは雁助と一緒に行くことを選択せずに、あさの元にいることを選んでいたはずです。娘さんのために辞めて、娘さんがいるところには奥さんもいるはずですから、赤の他人の自分がそこへ足を踏み入れていいものか、という葛藤もあったかもしれないですね。ツゲさんは今は病気から回復しています。

 

雁助を見舞う

あさの夫の新次郎(玉木宏)や、子供の頃から雁助に世話になっていた榮三郎(桐山照史)、雁助に兄貴のように慕っていた亀助(三宅弘城)が神戸へ見舞いに行っています。あさも行こうとしていましたが山のようにある仕事がそれを許さず、あさは自分の代わりにうめを神戸にやっていました。

うめは二度と顔を合わせることはないと覚悟を決めていたみたいですけれども、新次郎たちに負けないくらいに雁助の身を案じていたはずの人ですし、様子を伺いたい気持ちもなかった訳ではないと思います。

雁助の病床では、うめとツネさんと2人(雁助を入れれば3人)きりになっていました。気まずい。ツネさんからすると、雁助は家庭を顧みない仕事人間で、今のマッチ工場における彼も以前とは変わりないようでした。うめにとっては加野屋の皆を家族のように思って仕事をしている温かみのある人に見えていますから、2人の雁助の認識には大きな齟齬があります。ただそれは結婚しているかしていないかの違いであるかもしれず、うめにとっては羨ましく感じられたのかもしれません。

 

雁助が目を覚ます

135話では、仕事のスケジュール合間を縫って神戸の病院に駆けつけたあさが、雁助の手をさすりながら色々と雁助に話しかけていました。これはあさ自らが萬谷に刺されたときに新次郎からしてもらっていたことで、自分がしてもらったのと同じように雁助の手をさすって語りかけてあげていれば、目を覚ましてくれるのではないか、と思ってのことです。あさはうめにも手をさすって語りかけるように言い、ご家族のいないところで雁助手をさするなどと……と後ろ髪を引かれながらも従っていました。

その甲斐もあってか雁助は目を覚ましています。実は、雁助のマッチ工場は、雁助が倒れて以来、融資者から資金の返却を求められていて、その額は2000円にも上っているそうです。当時の2000円は今の金額でいうと800万円ほどだそう。しかも雁助が動けずに工場が回らなくなれば、その額はもっと増えていくだろうと、竹男は不安がっていました。しかし、雁助が目を覚まし、会話もできるようになっていますので、仕事に復帰できるのならば、工場も持ち直せるのではなかろうかとやる気を取り戻しているようでした。

 

おわりに

榮三郎(桐山照史)は、神戸の雁助のことがあってからあることを考えるようになっています。それは加野銀行の新しい事業として生命保険を始めたいということです。へぇさんこと山崎平十郎(辻本茂雄)にも賛同を得、あさも賛成のようです。

うめは神戸から大阪に戻ってからというもの、元気がないようでした。あさの娘の千代(小芝風花)からも心配をされています。「元気あらへんどころか、こない胸が痛む想いがもいっぺんできるなんて」と答えたうめに、田村宜(吉岡里帆)が「ラブやございませんこと」と嬉しそうに言っていました。そう、ラブです。

それを聞いたうめは手に持っていた鞠を落とし、転がった先には一人の男性が……雁助?と一瞬思いましたが、その男性の正体は帝大生の東柳啓介(工藤阿須加)でした。ラブはラブでもうめのではなく千代の、です。

 

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