ディスディスブログ

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2016年F1バルセロナテスト1回目はフェラーリが目立っていました。マクラーレン・ホンダは厳しいです

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Formula 1 2016 (F1 2016) のプレシーズンテストが始まりました。第1回のウィンターテストが現地時間の2016年2月22日から25日まで、スペインのバルセロナにある "Circuit de Catalunya" (カタロニア・サーキット)で行われました。

同じくバルセロナで3月1日-4日に2回目のウィンターテストが行われると終了し、本格的なシーズンに突入します。

 

バルセロナテスト1回目はFerrariが目立っていました

f1-gate.com

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Ferrari(フェラーリ)が4日のうち3日でトップタイムを叩き出しており、一番目立っていました。SF16-Hはパワーユニット(以下PU)がコンパクト化して、それに伴いリアの形状が絞られ、フロントサスペンションがプルロッドからプッシュロッドへと、結構な変更が見られるみたいです。それでも2015年シーズンの好調を維持しているようで、2016年も絶対王者Mercedes AMG(メルセデス)に唯一対抗できそうなチームとなりそうです。

 

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その絶対王者Mercedesは、速さこそ鳴りを潜めていますけれども、4日間でLewis  Hamilton(ルイス・ハミルトン)が343周 (1596km) 、Nico Rosberg(ニコ・ロズベルグ)が332周 (1545km) と他を圧倒しており、抜群の安定感を見せています。遅いのではなく、速く走る必要を感じていないだけなのだろうと思わせます。テストでは、途中から新車W07の新しいフロント周り、新しいウィングのマウントとSダクトを採用している「ブルース」を試していましたし、ピットではタイヤ交換もしていたようなので、チームで予め定めたプログラムが順調に消化されている様子でした。盤石。

一度は契約を打ち切ったものの結局2016年もRenault(ルノー)のPUを使い続けることになったRed Bull Racing(レッドブル)は、派手さこそないものの、着実にテストを進捗させているように見えます。4日目にはミディアムタイヤで1分25秒台、ウルトラソフトで24秒台前半を出していて、Ferrariほどではないにせよ速さを見せていました。Renault PUの改善が図られたのでしょうか。

 

マクラーレン・ホンダとその他のチーム

我らがMcLaren Racing(マクラーレン・ホンダ)は、2日目までは順調に見えましたが、3日目午後にはハイドロ系の、4日目には冷却水漏れのトラブルで走ることができず嫌な終わり方をしています。昨年のバルセロナテストを思い出させます。

今回のテストの前からHonda(ホンダ)のPUには吸気系の問題があったそうですが、テストに対策パーツが間に合わずパフォーマンスを落としてでも信頼性確保に動いて消化した1,2日目でした。ところが、3日目の午後と4日目は吸気系とは別の箇所のトラブルで走れず、流れが良くありません。

シーズン前のテストは8日間しかないですから、そのうちの1.5日間も走れないというのは大きな痛手です。以前のようにシーズン中もテストができるのであれば、資金が潤沢なチームはテストを重ねることで序盤の遅れを中盤以降に挽回できていましたが、今はシーズン中のテストを行えませんから、プレシーズンテストは大変貴重なはずです。

 

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新チームのHaas F1 Team(ハース)は、FerrariのPUを使って、シャシーを担当するDallara(ダラーラ)へFerrariからマシンのパーツが多く渡されたそうです。FerrariのBチーム的な。3日目にはRomain Grosjean(ロマン・グロージャン)が2番手タイムを出していて、VF-16は速さを見せていました。

Lotus(ロータス)を買収してワークスチームとして復活したRenault Sport Formula One Team(ルノー)は、速さはあまり出ていないですけど距離は稼いでいるので、テストは順調に進んでいると思われます。2回目のバルセロナテストの終盤になれば、新予選方式に合わせたプログラムも入ってくると思われるので、そこで速さを見せてくれるでしょうか。

Sahara Force India Formula One Team(フォース・インディア)はNico Hülkenberg(ニコ・ヒュルケンベルグ)が3日目にトップタイムを出して相変わらず速いですし、Ferrari PUにチェンジしたScuderia Toro Rosso(トロ・ロッソ)はRed Bull以上に安定した周回を重ねていました。PUが2015年型と旧式な点が気になるところ。Manor Marussia F1 Team(マノー・マルシャ)は2016年からManor Grand Prix Racing Limited(マノー)へとチーム名が変わっています。ManorはFerrariからMercedesにPUを変更しており、それだけで他PU勢からすれば脅威になりそうです。

Williams Grand Prix Engineering(ウィリアムズ)は元気のなさが少々気になります。Sauber F1 Team(ザウバー)はまだ新車ではないので特に書くことがありません。

 

おわりに

こうして見てみると、McLarenは大丈夫?と思ってしまいます。HaasとManorとSauberの出来次第ではテールエンダーになる可能性すらありそうです。まだテストは全体の半分が終わったところですから、判断するのは早いでしょうか。

McLarenというかHonda(ホンダ)は、3月1日から始まる2回目のバルセロナテストから、吸気系の対策を施したPUを持ち込むものと思われますので、そこでシーズン序盤がどうなるのかがわかることになります。

速さももちろん欲しいですけど、今の段階ではテストのプログラムを消化できないことを最も避けたいはずですので、4日目のように1日中走れない(実際は3周したようですがタイム計測なし)事態だけは起こらないようにしていただきたいです。

 

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