毎週木曜日25:05(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!』が放送されています。
以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
TOKYO MXで第6話「このろくでもない戦いに決着を!」始まりました! #このすば
— TVアニメ『このすば』公式ツイッター (@konosubaanime) 2016, 2月 17
2016年2月18日の放送は第6話「このろくでもない戦いに決着を!」でした。
イントロダクション
ゲームをこよなく愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)の人生は、交通事故(!?)によりあっけなく幕を閉じた……はずだった。
だが、目を覚ますと女神を名乗る美少女・アクアは告げる。
「ねぇ、ちょっといい話があるんだけど。異世界に行かない?
1つだけあなたの好きなものを持って行っていいわよ」
「……じゃあ、あんたで」
RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!
……と舞い上がったのも束の間、異世界に転生したカズマの目下緊急の難関は、なんと生活費の工面だった!
さらに、トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになって、カズマの受難は続く。
そして、そんなある日、カズマ達パーティはついに魔王軍に目をつけられてしまいーーー!?
平凡な冒険者・カズマが過ごす異世界ライフの明日はどっち!?
というイントロダクションです。作者は暁なつめさんで、イラストは三嶋くろねさん。KADOKAWAの『角川スニーカー文庫』、既刊8巻とスピンオフ作品が3巻あるようです。ライトノベル。
こちらは『この素晴らしい世界に祝福を!』のWeb版のページみたいです。スペインオフの小説はこちらから読むことができます。
6話「このろくでもない戦いに決着を!」
主人公のゲーム好きの引きこもりの「佐藤和真(カズマ)」が、転生して異世界へ行くことになりました。異世界へ道連れにした女神「アクア」、紅魔族の魔法使い「めぐみん」、騎士の「ダクネス」の4人パーティです。
3人の職業は、カズマが運ステだけが高い冒険者、アクアが回復魔法役のアークプリースト(上級職)、めぐみんが攻撃魔法役のアークウィザード(上級職)、ダクネスはクルセイダー(上級職)です。上級職ではありますが、アクアは宴会芸スキルの習得に余念がないですし、めぐみんは爆裂魔法の「エクスプロージョン」だけを1日1発しか放つことができませんし、ダクネスはどえむです。カズマは盗賊系スキル「スティール」を習得しています。
前回5話では、イケメンのソードマスターの「ミツルギ」が登場していました。ナルシストで面倒臭い人でした。6話では、4話に登場していた魔王軍の幹部である「デュラハン」が登場していました。正確には5話のラストにも登場していましたから、3話連続出演です。
デュラハンはお怒りです
デュラハンはお怒りです。カズマは4話の一見から以来、デュラハンのいる廃城には爆裂魔法をぶち込んでいないので、何故奴が怒っているのかわかっていません。
そんなカズマにデュラハンは、「そこの頭のおかしい紅魔の娘があれからも毎日欠かさず通っておるわ!」と怒りながら言い返していました。もちろん犯人はアークウィザードのめぐみんで、彼女のせいで街が再び危機に陥っています……。
しかし、めぐみんは爆裂魔法の「エクスプロージョン」を一日一発しか撃てず、撃った後はMP切れを起こしたように倒れて動けなくなるはずです。つまり、街に帰ってくるために誰かの助けが必要ということ。とすると……そんなことをする人はアクア以外にいません。厄介事はたいていこの人が絡んでいますからねぇ。
ところが、デュラハンが本当に怒っているのは他にあるようです。それは4話でデュラハンがクルセイダーのダクネスに「死の宣告」の呪いをかけて、残り一週間の命だと宣言したはずなのに、カズマたち仲間は呪いの解除のために城へ来なかったこと、です。
仲間見捨ててタヒぬまで放っておくなど、元騎士としては許されざる愚劣な行為だったようでした……が、4話ではデュラハンがダクネスに呪いをかけて街を立ち去った後、すぐさまアクアが解呪をしています。ダクネスはピンピンした姿をデュラハンの前に晒していました。
駆け出しが集う街のはずなのに
唖然とするデュラハンに対して、アクアがプフー!!と大受けして煽ったことでデュラハンの怒りはさらに増してしまいました。街の人間全員を倒すことだってできるのだぞ!と凄んでいます。
そこに唐突にアクアが「ターン・アンデッド」の魔法をぶちかまして、デュラハンを大いに苦しんでいました。ターン・アンデッドは『女神転生』シリーズなどでお馴染みのATLUS(アトラス)ゲーで言えば破魔(ハマ)系魔法でしょう。
ちなみに、アンデッドは「アンデット」ではありません。 "Undead" ですから「アンデッド」と思います。結構多いですよね、ファンタジー系のアニメでも声優さんがトと言っていることがあります。
ターン・アンデッドを喰らったデュラハンは、その後効いていなさそうに振舞っていましたが、「ギャー!!」と声を上げながら地面をのたうち回って苦しんでいましたから、明らかに効いています。THEやせ我慢。
デュラハンは、カズマたちのいる街が駆け出しの冒険者が集う街だから、ここにいる人間は全て初期で就くことのできる職業の冒険者しかいないであろうと高をくくっていたようです。カズマのパーティはポンコツではありますが、アクアは上級職のアークプリーストですし、ダークウィザードのめぐみんも、クルセイダー(聖騎士)のダクネスももちろん上級職です。初級職(と言えばいいのでしょうか)は冒険者のカズマだけ。
駆け出ししかいないと思い込んでいたデュラハンは、不意打ちにターン・アンデッドを喰らって、さらにめぐみんのエクスプロージョンも喰らい、さらさらに何度大剣でなぎ倒そうとしても倒れないどえむなダクネスの力に面を食らった様子でした。
いちいちダメージを受けてのたうち回るデュラハンを見ていると、こちらも彼(?)を応援したくなります。
デュラハンの弱点は「水」
カズマはデュラハンの弱点が水であることを見破って、他の冒険者と一緒になって水魔法の「クリエイト・ウォーター」をかけていました。カズマはいつ水魔法を覚えたんでしたっけ?忘れてしまいました……。
デュラハンの弱点が水であるというのは、何か根拠があることなのでしょうか? デュラハンの伝説に水にまつわる何かがあるのでしょうか。
コシュタ・バワーは水の上を渡る事が出来ないので、川を渡ればデュラハンの姿を見ても逃げられる。
デュラハンのWikipedia内で水に関係している箇所はここくらいです。コシュタ・バワー(Cóiste-bodhar)とは首無し馬が引く馬車のことだそうですが、馬が水を苦手と書かれているだけで、デュラハンそのものの弱点は書かれていませんでした。
ただ、普通にアンデッド相手となれば、聖属性や火属性(炎属性)の攻撃には弱いだろうと想像できます。先述したATLUSゲーならハマ系とアギ系ですね。FINAL FANTASYシリーズならホーリーとファイア系ですか。FFシリーズは回復魔法のケアルでアンデッドにダメージを与えられますし、蘇生魔法のレイズで一発で倒せます。
ですから、このすばのデュラハンが水を弱点というのは、私にとっては意外なものです。聖水ならまだしも、普通の水はアンデッドの弱点には成り得ないと思っていたからです。
ともかく水が弱点といなればアクアの出番です。アクアが特大のクリエイト・ウォーターを発し、デュラハンに大ダメージを与えることに成功し、最後は、カズマがデュラハンの頭部をスティールして頭部と身体を引き離して、さらに弱体化させ、アクアのターン・アンデッドで止め、でした。
おわりに
何だかデュラハンが可哀想になる回でしたね……。いちいちナイスリアクションで楽しかったです。デュラハンの声優さんは、安元洋貴さんです。デュラハンは今回で退場するには惜しいキャラなので、また復活してくれないでしょうか。
話のオチは、デュラハンを倒したカズマ達パーティに3億エリス(異世界の通貨単位)が与えられました。大喜びするカズマたちでしたが、アクアが詠唱した洪水レベルのクリエイト・ウォーターによって街の外壁などが大きく破壊されてしまい、その修理費用に3億4000万エリスもの大金が請求されていました。4000万もの借金です。カズマたちは功労者ですから、修理費用の全てを返さなくても良いそうですが……。