ディスディスブログ

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進次郎の「いつでも振り返ることのできる港でなければあかん」の台詞が良かったです - 朝ドラ『あさが来た』108話の感想

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2016年2月3日2016年2月6日放送の108話で、はつが藍之助を連れて和歌山に戻って行きました。

 

www.nhk.or.jp

 

藍之助の家出

和歌山でみかん農家をしている元山王寺屋、その眉山家に嫁いだ、ヒロイン白岡あさ(波留)の姉はつ(宮崎あおい)の長男である眉山藍之助(森下大地)が、突然あさたちの家にやって来て、加野銀行で働らかせて欲しいと懇願してきました。

はつたちから何の連絡もなかったことから、あさと夫の進次郎(玉木宏)は家出を疑っていましたが、無下に帰す訳にもいかず、加野銀行で丁稚から働いてもらうことにします。その一方で、あさははつに手紙を出して藍之助が加野家に来ている旨を伝えています。

はつが加野銀行にやって来て藍之助を迎えに来ました。藍之助はこのまま加野屋で商いを学びたいと主張していましたが、はつはそれを認めません。今はみかん栽培が忙しく、一人でも男手が欲しい時期で、しかも藍之助は家の長男です。当時の感覚で言えば、長男が家業を継がずに家出をするなど、なかなか難しいことなのでしょう。

藍之助の「僕は一生、あの山の中でみかんのために働くやなんて、そんなん真っ平ごめんや!!」の言葉ははつの怒りを買っていました。「お母ちゃんにはなに言うてもかまへん。せやけど今の言葉、今度またお父ちゃん(惣兵衛)の前で言うたら、お母ちゃんあんたを許さしまへんで」と……おはつさん怖い。

藍之助は親を騙して、白岡の家の人たちにもそれを話さず内緒で働いていました。これは信用が第一と考えているあさの考えに反することです。あさの義母よの(風吹ジュン)さんが言っていたように、よのたちが藍之助を白岡家に置いておくのを良しとしても、あさがそれを許さないだろうということです。

よのさんは、まず和歌山の実家に帰って、両親としっかりと話して、了解を得たらまた来なさいというようなことを優しく諭していました。信用を得たいなら筋を通しなさい、ということですね。それを受け入れた藍之助ははつと和歌山に帰って行きました。

藍之助がどのように両親を説得するのか、あるいは説得されて残るのか、楽しみです。鍵は藍之助の言葉「みかんのために働く」が鍵となってくるかと思っています。そうではないと、その先の消費者のために働いているのだと繋がる気がしています。

 

「加野銀行」に女性行員誕生

女性が学問を修めることは素晴らしいこととですが、せっかく学んでもそれを仕事に活かせる機会がまだまだ少ないことを憂いているあさは、自分たちの加野銀行に女性を雇いたいと言い出しています。

頭取の榮太郎(桐山照史)や、「へぇさん」こと山崎平十郎(辻本茂雄)からは反対されましたが、彼女たちが十分役に立つことを証明できるまでは彼女たちの給料を自腹を切って支払うとまで言って押し切っています。あさは加野が没落させず、炭鉱や銀行で大阪を代表するような会社に仕立てた立役者ですから、そのあさがそこまで言うのなら誰も反対はできないでしょう。

募集をかけて集まった女性たちをあさが面談などの試験をし、最終的に4人の行員を採用しています。社員教育もあさが担当していました。女性行員が働いている噂は瞬く間に大阪中に広まり、評判を呼んでいます。

が、加野銀行にお金を借りにやって来た「両津勘吉」が騒動を起こしそうで……。もちろん両さんが登場したのではなく、アニメ(でしたか?)『こちら葛飾区亀有公園前派出所』で両さんの声を担当していたラサール石井さんが演じる、萬屋与左衛門(よろずやよざえもん)が、です。

 

おわりに

あさと進次郎の娘の「千代(小芝風花)」は、相変わらず母親あさとの喧嘩が絶えません。進次郎は千代に京都の女学校へ進学することを勧めていました。「白川高等女学校」です。千代は、初めこそ乗り気ではない様子でしたが、よのさんと京都に旅行したことで考えが変わって、女学校へ進むことにしています。

また、進学してから先のことは千代に決めさせよう、と進次郎があさに言っています。「わてらは船を動かす線路やあらへん。いつでも振り返ることのできる港でなければあかん」の台詞が良かったです。あさは前へ進む力が強くじっとしていられない性分で、どうしても一方通行になりがちですから、進次郎のようなおっとりとした人と連れ添って初めて良い塩梅になるのでしょう。良い夫婦です。

次週予告を見ると、いよいよあさにも女学校を作る動きが生まれそうです。以前、少しだけ登場していた「成澤泉(瀬戸康史)」が大きく絡んでくるのでしょう。 

 

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