ディスディスブログ

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五代友厚の政府高官との癒着報道と健康面の不安で不穏な空気が漂います - 朝ドラ「あさが来た」87話の感想

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2016年1月13日放送の87話で、あさが再び動き始めました。

 

www.nhk.or.jp

 

あさが加野屋の「奥さん」に

今週の第15週「大阪の大恩人」から、1880年(明治13年)になっています。ヒロインの白岡あさ(波留)の嫁いだ大阪の両替屋「加野屋」の女中である「ふゆ(清原果耶)」と中番頭の亀助(三宅弘城)が結婚して九州の「加野炭坑」へと向かい、加野屋当主である榮三郎(桐山照史)は嫁の「さち(柳生みゆ)」を迎え入れています。あさとあさの旦那さんの白岡新次郎(玉木宏)との間に生まれた千代(中川江奈)も6歳になりました。千代の役者の女の子も替わっています。

さちが加野屋に入ったことで、加野屋の中でのあさたちの呼び方にも変化がありました。最も若いさちが「若奥さん」、あさが「奥さん」、新次郎たちの母である「よの(風吹ジュン)」が「大奥様」だそうです。

 

炭坑と銀行

明治13年のあさは、事故から復旧させた「加野炭坑」を再び起動に乗せていて、かねてからの念願であった銀行の設立を目指しているみたいです。しかし、加野屋の大番頭の雁助(山内圭哉)は反対しており、この2人のやり取りは毎日のように続いているようでした。

あさは五代友厚(ディーン・フジオカ)に銀行設立の話をし、五代から銀行作りのポイントを聞いています。士族や華族が格好つけで始めている銀行が多く出来たが、客を客とも思わない彼らはいずれ潰れる、物価高は銀行乱立のせいでもあり国も黙ってはいないだろうから、今は動かない方が良かろうという話だったかと思います。

五代の大局を見た話を聞けて、加野屋の経営だけを考えていた自分の視野狭窄に気がついたのでしょうか、銀行の設立に関しては今は止めておく、とあさは考えを改めています。(信頼している)人の意見を聞き入れ考えを改める、思考の柔軟さもあさの特長と言えそうです。

しかし、銀行に変われない両替屋はいずれ消えてなくなるというあさの考えも正しい、とも五代は言っています。今は銀行を設立する時期ではないかもしれないですが、時期が遅すぎても没落してしまう、その時期を見誤ってはいけないということでしょう。

今日の84話では、あさは銀行は止めるけど炭坑事業を広めたいと言っていました。お金がかかる事業ですし、炭鉱事故から復興してあまり時間が経っていない中でのことですから、雁助はそれにも反対していて、あさが炭坑事業を推し進めるのなら、自分はそれには一切関与しないとまで言っていましたか。

 

おわりに

84話で五代に関するスキャンダルがありました。「北海道の官有物を不当な値段で払い受けている」という新聞記事の報道です。政府高官との癒着。大阪の商人連中からの反発は必至なのでしょうか。五代は体調も優れないような描写もありましたし、彼の周辺には不穏な空気が漂います。

千代ちゃんは「なんでだす?」ばかりを周りにぶつける、あさの幼少期と同じようなことを言う子に育っています。「なんで普通のお母ちゃんと違うの?」の発言は、あさの銀行経営や北海道への事業拡大に大きな影響を及ぼしそうですし、新次郎をも動かしていくのでしょう。

新次郎は五代の大阪の商法会議所に絡んでくるものと思われます。予想では、今回の五代の記事によって五代は商法会議所の理事(?)を辞任をし、後任に新次郎が就くのではないかと。

それにしても亀助がいなくなって加野屋のシーンがつまらなくなるかと心配しましたけど、雁助が存在感を発揮していますね。山内圭哉さんの演技が素晴らしいです。

 

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