ディスディスブログ

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「怪剣クロード」の正体は誰でしょう?爾朗や天弓ナイトとの関係は? - アニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』11話「正義/自由/平和」の感想

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毎週日曜日23:00より、TOKYO MXにてアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』が放送されています。

 

http://concreterevolutio.com/

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年12月13日の放送は第11話「正義/自由/平和」でした。

 

 

イントロダクション

「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。
「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。

これまで数々のフィクションで描かれてきた、数々の「超人たち」が、もしすべて同時に実在していたとしたら?
登場する「超人」たちは、誕生も特性も、実にさまざまだ。
宇宙から来た巨人、ファンタジー世界の生命体、古代から妖怪とされてきた存在、科学者に改造されたサイボーグ、太古に滅亡した巨大文明の遺産などなど……。
一部の超人は公然と活動して世間から人気を集め、一方で素性を隠しながら密かに戦う超人もいる。そして超人に対抗する敵勢力、組織もまた、それぞれ暗躍を続けている。

日本政府は、秩序確保のために多様な手を打った。
そして設立された組織のひとつが、厚生省の外郭団体「超過人口審議研究所」である。
その通称は「超人課」――「超人」を発見・確保し、保護し、安全に管理するのが任務だ。
超人課に所属するメンバーの一人、人吉爾朗(ひとよしじろう)が、本作の主人公である。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

 

第11話「正義/自由/平和」

今回は新たな(?)超人が登場しています。「怪剣クロード(CV関智一)」がそれです。

小笠原諸島の返還に伴い、米国海軍の最新鋭潜水艦「アンタレス号」が横須賀に寄港することになりました。港では人気超人グループの「エンジェルスターズ」のイベントが開催されていて、イベント目当ての学生ファンが大勢集まっています。ファンの中に過激派超人が紛れ込んでいて、彼等がアンタレス号寄港に対して抗議活動を開始、エンジェルスターズの奏でる音が実体化した音符となって騒動が起こります。

そこへ現れたのがクロードで、アンタレス号を両断、アンタレス号の内部が露になり騒然となりました。

 

怪剣クロードの正体は?

クロードの元ネタは、石ノ森章太郎さんの『スカルマン』と思います。コンレボのキャラは元ネタが一つではないことが多そうですから、クロードにも複数あるのでしょう。私にはスカルマンしか分かりませんでしたが。同じく石ノ森章太郎さんの『仮面ライダー』、あるいは『人造人間キカイダー』のキカイダーとハカイダーの関係も関連するかもしれないですね。

クロードは潜水艦を真っ二つにする剣を持っています。彼の能力は剣というより、「体内は金属を変成する工場だ。今この国のありとあらゆるところで稼働しているものと同じ」だそうです。刑事の柴来人(しば・らいと)との戦闘では、柴がクロードの腕に手錠をかけたのですが、手錠が溶けてなくなっていましたし、柴の腕もなくなっていました。クロードの体に取り込まれたようです。金属を自らに取り込み、剣などに自由に変成できる能力、ということでしょうか。

クロードと柴との戦闘に、ヒロインの星野輝子(ほしの・きっこ)が魔法使いの姿になって間に入った際、「星野輝子さんだね」と正体を見破っていました。輝子は慌てて否定していましたが……。クロードはどうやら輝子を知っている人物(超人)で、輝子もクロードの声に聞き覚えがあるようでした。

さらに、クロードは柴との戦闘のラストに大爆発を起こしています。大きな黄色い炎を上げています。あれは……主人公の人吉爾朗(ひとよし・じろう)が量産型ガゴンに握りつぶされそうになったときに、自我(リミッター)が外れて左腕を解放し爆発させたときとほとんど同じものに見えました。爾朗のそれは赤い炎でしたが。

さらにさらに、11話のラストでクロードが輝子に見せた写真には、爾朗と人吉孫竹(ひとよし・まごたけ)と、超人課の半妖・鬼野笑美(きの・えみ)、そして初登場と思われる男性の4人が写っていました。爾朗より背が高かったので、彼のお兄さんでしょうか?

 

クロードは爾朗か?

ここからは私の想像ですけど、クロードの正体は爾朗の兄弟である可能性が高いと思っています。兄弟というと正確ではないかもしれません。孫竹が研究で作った爾朗のクローンかなと。なので、爾朗のニアリーイコールな存在といった方が良いでしょうか。記憶などの情報も共有している可能性がありそう。

超人課の未来人・芳村兵馬(よしむら・ひょうま)のように、未来から来た爾朗である可能性も、捨てきれないものがあります。

爾朗が「爾朗→ジロー→じろう→しろう→しろ→白」で、クロードが「クロード→くろうど→くろ→黒」と捉えることができ、前述したキカイダーとハカイダーの発想へとつながっていきます。キカイダーは人間のときは「ジロー」、ハカイダーは人間のとき「サブロー」ですし、非常に似ているように思っています。私の解釈が正しいかは現状わかりませんので、話半分に受け取ってください。

 

クロードは爾朗+エクウス?

クロードは、頭部にフルフェイスのヘルメットを被っていました。そのヘルメットの左右には自動車のヘッドライトのような物があり、ヘルメット左側が割れて、割れた奥には目が幾つも連なっています。このヘッドライトのようなものも奇X「エクウス」のようでしたし、目も形もエクウスのそれに似ていました。

今回登場した潜水艦は超人が組み込まれて動いていました。それと似たものを私たちは何度も見ているのではないかと考えています。それはエクウスです。エクウスは爾朗にしか動かせません。爾朗の超人の力によって動いていると言い換えても良いのではないかと思います。

クロードは、もしかしたら体にエクウスと同じような奇Xの機構を取り込んでいる可能性があります。爾朗の左腕もそのようなものかもしれません。神化47年になると、爾朗は超人的な跳躍を見せていた記憶があります。しかし、今回描かれた神化43年時点では、爾朗にそんな能力はなさそうです。もしくはコントロールできてなさそうです。

47年の爾朗は、エクウスも要らなくなるような超人能力に目覚めたのかと、以前私は思っていたのですが、そうではなく、どのタイミングかはわかりませんけど、爾朗がエクウスの機構を取り込んだから自身の超人能力を意識的に引き出せるようになった、と捉えればこれらは全て納得の行く話です。クロードは、47年の爾朗ができていることが、43年時点で既にできている、ということにもなりそう。

はたまた、エクウスがクロードだったという道もあるかもしれません。潜水艦アンタレス号が機関に超人を取り込んで動かしているのと同様、エクウスの中にも超人がいたのかもしれません。エクウスがいない神化47年にはエクウスから超人(クロード?)が取り出された・救出された、ということはなくなさそうですね。

 

輝子が魔界の姿へ

今回のラストでは、北海道のある施設、病院でしょうか? で、病院の職員を多数手にかけているクロードを目の当たりにした輝子が、頭が痛くなったのか、頭を抱えて膝を床につけてしまいます。そして、「熱い熱い!また風邪引いたみたい」と言いながら、肩から下げていたポシェットから木の根っ子のような物を取り出すと、それをむしゃむしゃ食べてしまいます。

すると、輝子の服が破けて新たに悪魔のような、肌の露出の多い黒スーツ姿へと変貌を遂げました。魔界での姿になったということのようです。輝子の悪魔の姿は『デビルマン』が元ネタかなと思います。

「ウル。汝に命ず。我が“彗星の尾”をここに」と言っていたでしょうか、命令を聞いたウルは新たな杖に変化しています。輝子が、魔女っ子として魔法を唱えるときに「メテオテール」と言いますが、それは日本語にすれば「彗星の尾」ですね。

悪魔の輝子は「教えてよ、クロード、あなたは私の知っている人なの?」と聞くと、クロードは「そうだ」と言って写真を取り出し、見せました(前述しています)。それを見た輝子は「やっぱり」とつぶやき倒れました……。ということはやはりクロードは爾朗なのでしょうか、もう一人の男の子であるなら「そうだ」とは答えないでしょう。まさか孫竹がクロード? いやいや……。

 

クロードは複数いる?

病院(?)で出会ったクロードは、輝子の登場に驚いている様子でした。クロードはそもそも輝子と戦う気がないようです。

ここで気になるのは、輝子を病院へ行くようにと電話をした人物の声も、クロードと思われることです。つまり、病院で会ったクロードと電話をかけてきたクロードが別人である可能性があります。複数いるということですね。

電話をしたクロードは、輝子に「星野輝子さん、あなたに見てもらいたいものがある」と言っているため、病院のクロードよりも多くの情報を知っていることがわかります。やはり彼は未来から来たのかもしれません。

前回10話で、タイムパトロールの兵馬が持っていた、時間を止めることのできる懐中時計を輝子が奪い、それを孫竹に手渡しています。それが今回のクロードに大いに関係しているように思います。孫竹の手によって時間移動の研究が始まり、その成果として、または実験としてクロードが作られているのでは、という。

現状の可能性としては、別時間のクロードであることと、クローンであることのいずれも考慮しておかなければいけないでしょう。別次元(パラレル)もあり得るでしょうか?

 

天弓ナイトとの関係

かつて登場し、死んだと言われている超人「天弓ナイト」、彼がクロードである可能性はありそうですね。天弓ナイトのヘルメットのデザインはクロードのそれに似ています。孫竹が天弓ナイトという可能性もありそうですが。

 

おわりに

今回、もう一人重要そうな人物が登場していました。「三矢准一(CV大原崇)」がその人で、先日まで防衛庁長官を務めていた人物のようです。改定機密保護法案について、超人課課長の秋田大司(あきた・だいし)たち宇宙人(?)と協議していました。

協議の後、三矢は記者たちに囲まれ「クロードはアンタレス号が非人道的な兵器であることを暴いた正義の超人だという声もありますが?」と聞かれ、「彼が正義なら米軍もそれを指示する日本政府も悪ということになるね」と答えていました。

難しい問題ですが、この三矢の考え方は、クロードの考え方もですが、このコンレボの物語を考える上で非常に重要なことだと思います。11話のサブタイ「正義/自由/平和」が鍵です。

クロードは、アイドルグループ「エンジェルスターズ」と対峙したときも、柴と対峙したときも、「自由か?平和か?正義か?」どれを選んで行動しているのかを問うています。実際はどれか一つを選ぶものではないと思います。自由と平和がないところに正義があるはずがありませんし、平和と正義がないところに自由も、自由と正義がないところに平和もあろうかずがないのでは、と。

しかも、人それぞれが同じ自由を欲しているか、同じ平和を欲しているか、同じ正義を欲しているか、も異なるでしょう。単純に勧善懲悪で語れないところがコンレボの物語です。自由の敵は別の自由、平和の敵は別の平和、正義の敵は別の正義、という。たいへん難しい問題。

 

dysdisanime.hateblo.jp