ディスディスブログ

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NHK『ブラタモリ』の第24回「軽井沢への道」で出てきた、アプト式機関車ED42形の歯車が格好良かったです

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ほぼ毎週土曜日19:30からNHKで放送されている紀行・バラエティ番組の『ブラタモリ』、一昨日2015年11月21日の放送は第24回「#24 軽井沢への道」でした。

 

www.nhk.or.jp

 

一昨日2015年11月21日の放送は「軽井沢への道」でした。軽井沢というと第16回に「#16 軽井沢 ~軽井沢はなぜ日本一の避暑地になった!?~」として、2015年8月29日に放送されていましたから、わずか3ヶ月ほどしか経っていませんが、再び軽井沢を取り上げることになりました。ネタ切れ? かと思いましたけど、なかなかに興味深い話を聞くことができました。

現在では東京からおよそ1時間で行くことの出来る軽井沢も、昔は辛く険しい道程の末にようやく辿り着くことのできる土地でした。なかでも最大の難所は「碓氷峠」(うすいとうげ)です。タモリさんは「うすい(薄い)」と言いたくないと言って発言を拒否するシーンも見受けられましたが……私は「ほぼない」ので薄い人の方が望みがある感じで羨ましい気もします。

前回の「#23 函館」のときにも髪の毛の話題になっていたので、タモリさんは頭髪系の話が結構お好きのようです。確かに以前から、『笑っていいとも』でも、ヅラ疑惑が浮かび上がってはそれを否定するところまでをネタにして言いたような。

 

アプト式とEF63 

それはさておき、個人的に気になったのは、峠越えの秘密兵器「アプト式」、そして「EF63」です。

 

アプト式(Abt system)とはラック式鉄道の方式の一つである。カール・ローマン・アプトが1882年に特許を取得した方式で、「アプト式」の名称は開発者の名前にちなむ。「Abt」はドイツ語発声に近い片仮名であるが、日本では過去にアブトと表記されたこともあった[1]。

アプト式 - Wikipedia

 

番組では、アプト式とは「2-3枚の歯型のレール(ラックレール)と車体の歯車を噛み合わせ急勾配を登る仕組み」とテキストで説明されていました。

私は鉄道のことはさっぱりわかりませんけれども、このアプト式の歯車部分がえらい格好良く見えまして、一目惚れしました。歯車がガッチンガッチン動いている様子は見ていてやばかったです。

このアプト式については、タモリさんがオープニングでネタバレをしてしまっていましたね……。タモリさんはたいていの質問にも直ぐ様正解を言ってしまいますし、今回のように先を読んでしまいますし……たいへん頭の良い方です。ここまで当てられると解説をしに出演されている先生方も、俺必要ないんじゃね? と思われるかもしれませんね。

ネットでは台本説も出ているかもしれないですね、これは(未確認です)。むしろ、そこまで頭が良く先読みができるのであれば、先読みをしてネタバレ自重するところまで行ってもらいたい気がしなくもないです。

いや、例えタモリさんにはあまり必要がなくても、NHK桑子真帆アナウンサーを始めとして、視聴者の私たちにとっては重要な情報になりますから、解説の先生方の意見は不可欠なのですが。

 

信越本線横川 - 軽井沢間の碓氷峠専用の補助機関車として特化した機関車である。このことから「峠のシェルパ」、もしくは形式称号から「ロクサン」の愛称がある。

(中略)

最大勾配 66.7 ‰に達する碓氷峠区間は1893年の開業時からラック式鉄道の一種「アプト式」を採用し、1934年からは同区間専用のED42形電気機関車による運転を行っていた。

国鉄EF63形電気機関車 - Wikipedia

 

EF63とは国鉄EF63型電気機関車のことだそうで、番組ではアプト式に代わる秘密兵器として登場していました。1997年(平成9年)の廃線まで横川〜軽井沢間を17分で登っったそう。

タモリさんと桑子アナはこちらに乗り、さらにタモさんは運転までしていました。電車に特別な思い入れがない私でも羨ましいと感じられたので、鉄道ファンの方、特にEF63形のファンの方は羨ましかったことでしょう。タモリさんは物足りなさを感じていたようで、軽井沢まで運転したかったみたいです。

計器類のオレンジの灯りや、ノッチハンドルのデザインとガチガチという動作音、たまらないです。

 

アプト式電気機関車「ED42」

話が前後しますけど、番組ではEF63形の前にアプト式の電気機関車「ED42」が残されていて、紹介されていました。

ED42には、動輪にロッドが付いているのが最大の特長だそう。桑子アナも知らないようでしたが、ロッドとは車輪同士の連結棒のことだそう。私も蒸気機関車などに付いているのは知っていましたが、名前を知りませんでした。無知。タモリさんと桑子アナは両腕を前にならえ状態から前後させ、「シュッシュポッポ」ではなく「男子女子男子女子」と、長崎の回でもやっていたことを再現していました。

DE42形の外見がまたえらい格好良かったです。茶色というか明るめのチョコレート色をしていて、アプト式の歯車のギシギシ音が、低く硬い音でゴリゴリと動く様子がたまらなかったです。興奮します。

番組ではモノクロのED42の映像も流れていて、それも情緒がありましたねぇ。碓氷第三橋梁(通称:めがね橋)を渡る様子もありました。碓氷第三橋梁は、1892年(明治25年)に碓氷峠を越える鉄道とともに完成し、現在は遊歩道として整備されています。ED42は1934年(昭和9年)に導入されて、横川〜軽井沢間を49分で登ったそうです。

 

おわりに

ED42形の古さも良いですけど、EF63の比較的新しいものの、でも今現在の電車よりは古い感じも、絶妙でした。運転席の機器のデザインの古さもたまらなかったです。

 

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碓氷峠を越えたアプト式鉄道―66.7パーミルへの挑戦 (交通新聞社新書)

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