毎週金曜日00:55(木曜深夜24:55)より、フジテレビ ノイタミナにてアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』が放送されています。
以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
フジテレビでは今晩25:00〜7章の放送!原作では内容は描かれなかった犀川と未来の会話が描かれます。なんとそのシーンは全て英語!そして長尺!犀川役の加瀬さん、未来役の甲斐田さんの英語の演技も見所です! #すべてがFになる pic.twitter.com/TktxliVX7a
— すべてがFになる (@f_noitamina) 2015, 11月 19
フジテレビでは今晩25:00〜7章の放送!今回は今まで見たことない犀川先生が観られます!犀川先生、こんなにハツラツとできたんですね!1〜6章のダイジェストはこちら https://t.co/Ab4oKKqp36 #すべてがFになる pic.twitter.com/29PASrTzCC
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このあとフジテレビでは7章の放送です!本日は挑戦的な回!長尺英会話、ウキウキ犀川、そして水着回…!加えて萌絵の過去も少しずつ見えてくる重要なターニングポイントです。お見逃しなく! #すべてがFになる pic.twitter.com/RksMBY4BCd
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2015年11月20日の放送は第7話「灰色の境界」でした。
イントロダクション
孤島の研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る
天才プログラマ・真賀田四季。
四季に一目会いたいと、研究所を訪れた
那古野大学准教授・犀川創平と学生・西之園萌絵は
そこである事件に遭遇する。
彼らが目にしたのは、
誰も出入りできないはずの四季の部屋から現れた、
ウエディングドレスを纏い両手両足を切断された死体だった―。
不可思議な密室殺人に犀川と萌絵が挑む。
公式WebサイトのINTRODUCTIONから一部抜粋しました。
7話「灰色の境界」
姫真加島(ひまか・じま)にある真賀田研究所内、真賀田四季(まがた・しき)の部屋から遺体が出てきました。両腕両脚が○○されウェディングドレスを着させられた状態で台車に乗せられて。3話では所長・新藤清二(しんどう・せいじ)が、研究所屋上のヘリポートに停められたヘリコプターのコクピット内の操縦席で血を流して動かなくなっています。6話終了時点で犠牲者は2人です。
ヒロインの国立那古野大学工学部建築学科1年生・西之園萌絵(にしのその・もえ)と、国立那古野大学建築学科の准教授・犀川創平(さいかわ・そうへい)が、研究所を再び訪れて推理を始めています。警察が来るまでには解明したいと萌絵は言っています。
もう一度、四季警備の様子を警備員の望月に尋ねていて、前回明らかになった書棚にある全てが15巻までしかない本は、始めからそうだと、望月は言っていたでしょうか。これは何気ない情報ですけど、かなり重要なことに感じられます。
あと、犀川は研究所創設時から在籍しているプログラマの水谷主税と、四季の妹の未来に話を聞きに、萌絵は同じくプログラマの島田文子に捕まっていました。
肉体は容れ物にすぎない
未来と会った犀川は、まずヘリから未来のバッグは見つからなかったことを彼女に伝えています。バッグの中身は姉へのプレゼント、人形だそうです。人形というと、四季の他の人格の一人にいましたね、みちる。
その後、犀川は未来から幼少期の四季の話を聞いていて、そこで未来にとっても印象的な言葉を聞いています。未来がブランコから落ちて膝を擦りむいたとき、膝の血を見て「肉体なんてただの容れ物にすぎない」「だから、もしあなたの身体がぐちゃぐちゃになっても、私のあなたに対する思いは変わらない」と言ったそうです。
ヴァーチャル装置
第7章またしても衝撃的な終わり方をしました…! 脳内でイメージしたことを見ることができるヴァーチャル装置。犀川と未来の会話。萌絵の過去。四季の過去…そして意味深な言葉。 次週「紫色の夜明け」お楽しみに。次回予告→https://t.co/OKhAVxfkrK #すべてがFになる
— すべてがFになる (@f_noitamina) 2015, 11月 19
萌絵は島田に連れられ脳内イメージに入ることができるというヴァーチャル装置を体験しています。その中で、萌絵はミチルの意識と遭遇します。ミチルというと四季の部屋にいたロボットの名前と同じですし、前述のとおり人形の人格の名前でもあります。
そのとき、1話で萌絵がモニターで会話をしていた四季の顔と同じ顔が、ヴァーチャル装置の中に登場したモニターにも映し出されていました。
ミチルの導きによって、萌絵が自分自身が封印していた、幼少期に飛行機事故によって両親を亡くしたことを思い出すことになります。紫色のワンピース・ドレスを着ていて、それが血で汚れて洗ったけど落ちなかったから捨てたという内容です。以前、紫色が嫌いとか言っていたような……これが原因ですか。
ただまだ何かが足りない、そのときの萌絵の側には誰かがいて、ドレスに落ちた血はその誰かの血でした。明確には顔の描写されていなかったかと思いますけど、これは犀川のようです。
おわりに
前回の感想でも書きましたが、やはり四季が未来であることは低くない確率であり得ると思います。多重人格者であるなら、他の人間に明かしていない人格があってもおかしくはないでしょう。ということは、犀川は思わぬ形で四季に会って話を聞きたい、という願いが叶ったことになるのかも。
そして、四季には子供がいて、台車に乗せられた遺体は四季と新藤の子供であることも、今回ヴァーチャルの中に登場したミチルを見て、さらに確信しています。今回出てきたミチルはその子供の映像かもしれないですね。それか自分の14歳当時の映像か。
萌絵と話していたミチルの思考はミチル(四季の他の人格)、これはプログラムによって、ヴァーチャル装置の中に自らの意識を閉じ込めたということなのでしょうか。電脳化したとか?
今回も最後に回想シーンが入っていました。15年前に四季と新藤清二が、四季の両親をナイフであれした続きです。四季は新藤に、自分が2人を刺したことにして、新藤は止めようとしていた、とすることを告げています。その後笑いながら部屋を出て行く四季……そういうことですか。
第7章
灰色の境界 新藤がヘリで研究所に連れて来た、四季の妹・未来へ質問していた犀川は、幼少期から変わらない特異な四季の思考の一端に触れる。一方、萌絵は研究所スタッフ・島田の手引きで脳内イメージに入れるヴァーチャル装置を体験。その最中、“謎の声”からの質問で自ら封印していた自身の過去と向き合っていく。
四季のあれの隠蔽
真賀田研究所内では会議が行われていたようです。ビーチで佇んでいた犀川を、研究所副所長の山根幸宏(やまね・ゆきひろ)が訪ねてきて、四季の死に関する口封じをしようとしていました。何でも一週間後に大きな契約があるとかで、それまで四季のことを隠蔽しておきたいのだそうです。研究所はその日のために1年間準備をしてきたため、無駄にしたくないということでした。その間の妹の未来(みき)が四季の替え玉を演じるそうです。
山根から賄賂を提示されましたが、犀川はそれを拒否していました。しかし、後に犀川は、萌絵と2人で研究所の再捜査を認めてくれるなら一週間黙っていると要求し、山根から受け入れられています。
エレベーターと書棚の謎
犀川と萌絵の再捜査では、四季の遺体が四季の部屋から出てきたときの監視カメラの映像をもう一度見直しています。このときに萌絵が不可解な点に気がついています。遺体が出てきたときにはエレベーターの表示が「B2」になっていました。このエレベーターはB2以外はRと1しか行かない表示されないそう。Rは "Roof" の頭文字ですね。山根がデボラの全システムをダウンさせた1分間(だったでしょうか)、監視カメラの画面はほぼ真っ暗でしたが、エレベータの表示が「B2」から「R」に変わっていました。エレベーターが屋上に移動した。あのとき屋上からエレベータを呼んだ人間がいる、ということかと犀川は考えているようです。
また、四季の部屋も捜索しています。犀川は、書棚に置かれている本が全て15巻までしかないことに気がついています。全て15巻。15年間、四季はこの部屋の中にいた。全てがFifteen。全てがF。
回想
6話のラストに回想が再び入りました。四季からナイフをプレゼントされた新藤が、四季の両親を刺そうとしていましたけど、躊躇してできず。それを見た四季が、私がやります、とナイフを奪って、まずは母親を、次に父親を……。父親をさすときには新藤が四季の背後から手を貸す形で、2人一緒にさしていました。
新藤の妻である新藤裕見子(しんどう・ゆみこ)さんは、2人がさされた後に現場にやって来たみたいなので、四季の凶行を夫が止めていたように見えたのでしょう。実際はそうではないようです。
おわりに
犀川が独り思考を巡らせているときに、「真賀田博士の部屋はこの上ない完全な密室だった」と言っていました。これがもうフラグにしかなっていないですよね。完全な密室なんてまず存在しないですから、四季の部屋にも穴はあるはずです。
ロックされた扉と監視カメラが、犀川を完全な密室だと思い込ませている要因ですけど、いずれもセキュリティは "Red Magic" でしたっけ、で管理されていて、それは監視対象の四季が開発しているんですよね。それならどうにもできそうな気がします。具体的にどのような細工をしたのかは、凡人の私にはさっぱりですけど、天才プログラマである四季なら、自分以外の誰も気がつけない、システムそのものの穴をどこかに作るか、システムの裏モードを作るか、することも可能ではないかと思っています。
私は四季が犯人だと思っています。四季の遺体が稚すぎるので、あの子は新藤との間に産まれた子供だろうと。
前述したデボラの機能を全停止させた1分間、あれも四季なら容易に予想できる事態でしょうし、そういう事態が発生すると予めわかっていれば、発生したときに部屋を抜け出す手はずも整えておくでしょう。15年も時間があったのですから。その1分の間に、四季が部屋を抜け出し、屋上へと逃げていった。そしてその後、四季が島を出たかどうかわかりませんけど、新藤と落ち合って彼を……数す。四季の妹の未来さんも非常に怪しい存在です。彼女になら四季は変装しやすいでしょうね。だとするなら、未来になっている四季が、一週間、四季を演じることになります。ややこしや。
気になるのは、デボラが全機能停止した1分間のビデオはきちんと録画されているのか、という点です。1分間は監視カメラの機能も停止していそうですけどね。研究所の全ての管理をデボラに任せているんじゃなかったでしたっけ? あの録画データが本当にあの日時に作られたものか、を確認する必要があると思います。データの入ったファイルの作成日時ではなく、データそのものの作成日時を、です。