講談社の月刊の少年誌『コミックボンボン』の往年の名作、ポケバイ漫画『おれのサーキット』がついに全7巻揃いました。
子どもの頃からの夢が叶いました。
目次
おれのサーキットを全巻コンプ
ようやくです。
『おれのサーキット』が全巻揃いました。
『おれのサーキット』は私が幼いの頃に連載されていた漫画です。
ジャンルはポケバイによるレースものですね。
ポケバイとはポケットバイクのこと。
Wikipediaによると、本作は1982年9月号から1986年2月号まで連載されていたそうです。
連載当時、私は『ボンボン』を愛読していました。
コロコロ派ではなくボンボン派。
『ボンボン』を読むだけでは物足りずに単行本も欲しかったです。
ですが、当時はボンボンもジャンプも買っていましたし、『キン肉マン』や『プラモ狂四郎』など、好きな漫画は他にもありました。
ですから『おれのサーキット』は単行本が発売されても買えない状態が続いていました。
しかし、そうこうしているうちに再版が終わっていたのか、近所の本屋には全く置かれなくなってしまいます。
哀しいかな、人気がなかったのでしょう。
なので、仕方なく古本屋で買い集めることにして、全7巻のうち1,2,6,7巻は自力で見つけることができました。
残りの3,4,5巻を探し出す作業がたいへん困難なミッションでした。
地元の古本屋は定期的にチェックをしたり、旅行などで離れた場所に行き、出先で古本屋を見つけては本作を探したり。
でもどうしてもその3冊が見つからず、半ば諦めていました。
と言いますか諦めていました。
ところがそれから何十年も経ってインターネットが一般にも普及し、さらに『Amazon』が日本にやって来ます。
それにより『おれのサーキット』を手に入れられる機会が再び巡ってきました。
今は生活が苦しいですけど無理をして『Amazon』で購入し、とうとう全巻揃えることができました。
最後に購入したのは5巻です。
届いたときに和紙のようなカバーがかけられていたので、そのまま写真に収めています。
おれのサーキット5巻の感想
最後に手に入れた「おれのサーキット」の5巻の内容と感想です。
チーターとライオン
5巻では主人公の「風巻翔太」が、親にポケバイを買ってもらいます。
念願が叶い、視界が大きく開けた気分になる翔太です。
そんな中、翔太はフリークラスでもトップクラスの速さを持つライダー、「安永航二郎」と出会います。
安永は翔太のライディングを見て、翔太が自分と同じ「チーター」であることを見抜きます。
安永の言う「チーター」とは何か。
チーターとは、追いかけることが得意だけど追われることが苦手なライダーのことです。
言い換えますと、単独走では速いけど他のライダーとの競り合いになると弱い。
それはレースで致命的な欠点になることは想像に難くありません。
一方、追うことも追われることにも強いライダーは「ライオン」と呼びます。
翔太の永遠のライバルで、フリークラスのチャンピオンでもある「氷室了」はライオンです。
安永は速さの面では氷室と匹敵する実力を有しています。
にもかかわらずフリークラスのチャンピオンにはなれない。
その理由は自分が「チーター」であること、氷室が「ライオン」であることなのです。
翔太は、安永から「決してレースで先頭に立ってはいけない」とアドバイスを受けます。
そんなことを言われても先頭に立たなければレースに勝てませんし、毎レース最終周に抜いてゴールできるほど都合良くはいきません。
漫画とはいえ。
だから安永もチャンピオンになれないのでしょうし。
というところが5巻のキーポイントになります。
克服できるのか?
このチーターとライオンの設定は、物語においてたいへん重要な要素になっています。
自分がチーターである悩みを、翔太は最終巻の7巻まで引きずることになります。
どうして翔太と安永はチーターなのか、その原因がわかるときもいずれやって来ます。
原因がわかったところでどのように対処すれば良いのかがわからず、彼らの苦悩はなおも続くのですが。
2人がチーターである原因は結構重いのですよねぇ。
チーターを克服する糸口は最終巻で語られることになります。
翔太は自ら答えを見出し、その姿勢をレースで示すことによって、それを観ていた安永も気づきを得ます。
解決法はわからなかった
実は幼かった私はこの解決法を読んでも理解できませんでした。
しかし現在は当時よりはわかるようになったと思います。
「何があっても足を進めることを止めてはいけないよ」ということかなと今は受け取っています。
正しい認識かはわからないものの。
おわりに
ということで、一時は諦めていた「おれのサーキット」が全巻揃い、子どもの頃からの願いが叶ったことを書いた記事でした。
今はKindleでも手に入るようです。
手軽に購入できますから、気になった方は是非購入して読んでみてください。
私は単行本が中途半端に手元にありましたから、絶対に紙の本で揃えると決めていました。