ディスディスブログ

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老倉育から阿良々木暦に届いた手紙の内容はどういうものだったのでしょうか? - アニメ『終物語』6話「そだちロスト 其の参」の感想

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毎週土曜日00:00(金曜深夜24:00)より、TOKYO MXにてアニメ『終物語』が放送されています。

 

www.monogatari-series.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

終物語

終物語 (中) (講談社BOX)

 

2015年11月8日の放送は第6話「そだちロスト 其の参」でした。

 

イントロダクション

高校三年の十月、阿良々木暦は神原駿河から、転向してきた一年生、忍野扇を紹介される。
暦に相談があるという扇。直江津高校の図面を作成したところ不思議なことがあると言い出した。
それをきっかけに、暦の高校生活を決定付けた、このまま語られるはずのなかった物語が明らかになる……。
これは、阿良々木暦が「何」でできているかを知る物語。これは、すべての「始まり」を知る物語。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

 

終物語 (上) (講談社BOX)

 

6話「そだちロスト 其の参」

前回からの続きです。主人公の阿良々木暦(あららぎ・こよみ)が、クラスメイトの羽川翼(はねかわ・つばさ)と、同じくクラスメイトの老倉育(おいくら・そだち)の家へあがり、老倉さんからの話を聞き出し終えたところです。

阿良々木くんと羽川さんは公園で老倉さんのお母さんがどうやって部屋を出たのかを始めていましたが、羽川さんも答えが見つけられていないようです。

そこへ忍野扇がやって来ています。バトル再開。

 

前々回でしたか、羽川さんのお○○いに負けた扇ちゃんですから、おそらくそれを根に持っているのでしょう。

その程度のこともわからないのかと、あからさまに煽っています。

羽川さんは10秒待って欲しいと申し出ると、扇ちゃんはすかさずカウントダウンを始めています。いやらしい。

 

カウント0になる直前、羽川さんは真相にたどり着きました。

羽川さんは自分が行き着いた真相を阿良々木くんに話すのではなく、扇ちゃんと交互にヒントを出し合う形で、阿良々木くんにわからせようとします。

 

終物語 (上) (講談社BOX)

 

『めぞん一刻』の二階堂くんを思い出す

このときの羽川さんと扇ちゃんが交互にヒントを出し合うシーンは、高橋留美子さんの漫画『めぞん一刻』の二階堂くんを思い出しました。

一刻館の2号室の住人ですね。単行本だと8巻だったかと思います。

 

二階堂くんは、管理人さんと5号室の五代くんがケンカをしている原因が、自分の鈍さ・空気の読めなさがであることがさっぱりわからないため、他の住人、1号室の一の瀬さん、4号室の四谷さん、6号室の朱美さんに教えてもらおうとします。

3人は、答えを言わずヒントを出し合い、二階堂くんにわからせようとします。

徹夜でヒントをもらい続けた二階堂くんは、126個目でついにわかったんですね。

朝、五代くんが出かけようとアパートの2階から玄関に降りてきたところを、目にクマを付けた二階堂くんが、自室からよろよろ出てきて言うのです。

 

「五代さんと、管理人さんはっ、実は好き合っているんでしょお~~っ。」

 

それを聞いて驚く五代くんと管理人さんの2人。

管理人さんは実は玄関先の庭で掃除をしていて、2人の会話が聞こえていました。

必死でそれを否定する2人。

二階堂くんは、自分が徹夜で必死に導き出した答えが間違っている(間違っていないのですが)とわかると、再びヒントをもらいに3人が寝ている自室へと戻っていきます。

 

2人きりになった管理人さんと五代くんは、前日までのケンカが嘘のように、笑顔で挨拶をすることができました。

二階堂くんの鈍さ・空気の読めなさからケンカを始めた2人でしたが、彼のおかげで仲直りをすることができました、というお話です。

めぞん最高ですね。

 

老倉・母はどうやって部屋から出たのか?

阿良々木くんが、2人から交互に50個のヒントをもらって導き出した結論は「餓死」です。

 

老倉・母は部屋から出たのではなく、部屋に引きこもり、食事を摂らなくなった末に亡くなったようです。

それを老倉さんは気が付かずに2年間でしたか、世話をし続けていたという。

 

老倉さんが前に住んでいた家はゴミ屋敷だったそうですから、遺体、既に○乱や白○化しているのでしょう。

それがゴミに紛れていて、誰も気が付かなかったようです。

遺体の残りはゴミ屋敷が処分されたときに一緒に処分されたのではないかということです。

 

ゴミだらけなら臭いも分からなかったのでしょうか。

○乱した場合は、特にアパートなどの集合住宅なら、隣近所にもわかるレベルで臭いが出てくるものと、ニュースなどで聞きますが。

流石にこれには無理があると思いますけど、作者は読者(視聴者)にそれで納得させたがっています。

 

衝撃の事実にたどり着いた阿良々木くんは、羽川さんも扇ちゃんも連れず、独りでもう一度老倉さんと会い、そして老倉・母の失踪の真相を話すことにしました。

羽川さんと扇ちゃんは、老倉さんに知らせない方向で考えていたようですが。

阿良々木くんと2人きりになった老倉さんは、これまでの彼女とは別人かのような、大人しく物静かで素直な女の子でした。

おそらく阿良々木家に匿われていたとき、夏休みに2人きりで数学の勉強をしていたときの彼女は、このような感じの女の子だったのでしょう。

 

終物語 (上) (講談社BOX)

 

姑獲鳥の夏に似ている?

私は前回の記事で、京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』みたいなことが老倉さんに起こっているのではないかということを書きました。

小説家の関口巽が久遠寺医院でどうしたのか、この辺に近いものがありそうだと。

 

結果、少し似ていましたね。

関口巽は、20ヶ月以上も妊娠し続けている久遠寺梗子の部屋に入ったとき、久遠寺牧朗のあれが見えなかったじゃないですか。

それは、例えば眼鏡をかけているのにそのまま顔を洗ってしまうとか、消しゴムを手に持っていながら消しゴムを探してしまうとか、集中しているときに人から声をかけられても耳に届かないとか、そういう脳から情報が排除されてしまうことって、人間誰しも経験があるかと思います。

あのときの関口に起こったことに近いことが、今回、老倉さんにも起こっていたのかな、ということです。

そういう意味で『姑獲鳥の夏』と少し似ている話ですね。

 

ただ、やはり前の家を引き払って引っ越しをする際に、老倉さんが気がつかなくても、引越し業者や管理会社の誰かが遺体に気がついて不思議はないと思います。

屋内で密室、時間も2年ほどでは、骨までなくならないと思うので。

やはり老倉さんは母の死に気が付かなかったのではなく、気がつこうとしなかった、という解釈の方が良いのかもしれません。

「そう、やっぱりそうだよね」と言っていましたし。

認めたくない、受け入れたくない気持ちが彼女の中にあったのでしょう。

 

今後、羽川さんは高校を休学して行う予定の世界旅行の下見に行くようです。

忍野メメに会うことができるのでしょうか。

阿良々木くんの彼女で、老倉さんとバトル(物理)を繰り広げた戦場ヶ原ひたぎは、手を骨折していたらしく、病院へ行くと阿良々木くんにメールしています。

そのガハラさんによれば、老倉さんがガハラさんの家に来て謝っていたようです。

 

それと、老倉さんから阿良々木くん宛の手紙がありました。

学校の机の裏に貼り付けられて。

その手紙の内容は視聴者に明らかにされませんでしたけど、おそらく阿良々木くんにとって良い内容だったのではないでしょうか。笑っていましたから。

数学の問題が出題されていたと予想していますが。

それこそオイラーの公式みたいな。

 

Amazonで配信

『終物語』はAmazonで配信されています。

 

 

気になる方はぜひご覧になってください。

 

おわりに

ということで、『終物語』第6話「そだちロスト 其の参」の感想でした。