ディスディスブログ

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桐生萌郁 役の後藤沙緒里さんの演技が鬼気迫りすぎて怖かったです - アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』19話「無限連鎖のアポトーシス」の感想

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木曜日01:35(水曜深夜25:35)より、TOKYO MXにてアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の再放送が放送されています。

 

steinsgate.tv

  

舞台は2010年夏の秋葉原。
厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。
世紀の発明と興奮を抑え切れずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが…悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。
果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?

 

というイントロダクションです。私は本放送を見ていません、今回が初見です。

 

 

19話「無限連鎖のアポトーシス」が終わって

記事作成現在、19話のまで終わっています。サブタイの「無限連鎖」とはそのままな気がします。ネットで検索をかけると「無限連鎖講」の情報ばかりが出てきます。ねずみなあれですか。「アポトーシス (Apoptosis) 」とは細胞の自然死、細胞死の意味だそうです。

19話は、いよいよ“シャイニング・フィンガー”こと桐生萌郁です。Dメールを取り消す作業に入ってからというもの、私は萌郁の回が最も恐ろしいことになりそうだと予感していました。実際に19話を観てみると、予想以上の怖さがありました……。

 

 

まゆしぃは気づいている?

最初に“まゆしぃ”こと椎名まゆりが、萌郁たちラウンダーに数されたのは8月13日でした。それが“バイト戦士”こと阿万音鈴羽が過去に行くことを引き止めない(Dメールを打ち消す)行動を取ったことで14日に伸び、フェイリス・ニャンニャンの父親を救わない行動を取ることで15日に伸び、“ルカ子”こと漆原るかの性別を男に戻す行動摂ることで8月16日に、1日ずつまゆしぃのあれが伸びていっています。

“オカリン”“鳳凰院凶真”こと岡部倫太郎は、まゆしぃの“あれ”を「デッドライン」と呼んでいるみたいです。

切羽詰まって追い込まれているようなオカリンの様子を、まゆしぃはとても気にしていて、オカリンに何度か話しかけていました。オカリンはろくな返事をすることができていませんでしたが……これは彼の置かれた状況を考えると仕方がないかと思います。彼はもう何度もまゆしぃのあれを見ていますし、今の世界線でいつそうなるのか、そのデッドラインを確認しなければならないなんて、拷問レベルできつい作業です。

しかも、まゆしぃは、オカリンは自分のことが原因で苦しんでいるのだ、と気がついている様子も伺えました。まゆしぃがラボでカップラーメンをすすっている様子が……切ない。

実際に、この世界線では16日がまゆしぃのデッドラインのようでした。やはり過去のDメールを打ち消す作業をすると、1日ずつデッドラインは伸びていっています。

 

 

萌郁との修羅場

デッドラインの前日8月15日、オカリンは萌郁の家に行ってみるのですが……萌郁は自数していました。この事実にショックを受けるオカリン、11日に再度タイムリープして萌郁の元を訪れ、壮絶な修羅場の末に、何とか萌郁の携帯を奪い取ります。

このシーンの萌郁の声優さん、後藤沙緒里さんの演技が鬼気迫るものでした。怖かったです。

オカリンは、彼女が当時送った携帯電話の機種変更に関するDメールを打ち消しました……が、彼のリーディングシュタイナーが発動しません。電話レンジ(仮)の放電現象は起こっていたにもかかわらず、です。

萌郁はラウンダー、そのラウンダーに指示を送っているFBなる人物に対し、忠誠を誓っている女です。FBの他の人間は、彼女の言動を簡単に信じては行けないんですね。萌郁が、機種変のDメールを送ったというのはフェイクで、実際はIBN5100の在り処とそれを奪うことを指示するDメールを過去の自分に送っていたのでした。

オカリンは、萌郁は自分が盲信するFBからメールしか信じないことに気がつき、FBを探すことにしています。部屋を出ようとするオカリンに、萌郁は「コインロッカー……大ビル前……IBN5100」と、パソコンの在り処を自白しています。

 

 

おわりに

まぁ、何ですか、予想通りというか想像を超えるというか……その恐ろしさ、というよりも陰鬱さで、見ていて気分が凹みました。これまで1回の放送を何度も観返してからブログに書くのですが、今回は数回観ただけです。これ以上観る気が起きません……。

先程も書きましたけど、後藤沙緒里さんの演技からそれくらいに凄みを感じた、ということでもあるのでしょう。それと、内容もそうですし、物語の時間帯も夜がメインだったこともそうですし、萌郁のアパートが昭和中期のボロアパートなこともそうですし、暴力シーンあったこともそうですが、全体的に明度の低い、暗い映像で推移したことも陰鬱さを増長させていたかと思います。

次回、オカリンはIBN5100のが隠されているコインロッカーに行くでしょうけれども、パソコンは見つからないと思います。というのも、リーディングシュタイナーが発動していないことから、今いる世界線のダイバージェンスメーターは、前回の数値「0.523307」から大きく変わっていないと思われるからです。この世界線では、オカリンがどうしようとも、パソコンは手に入らないように収束するはずです。どうあがいても、まゆしぃがデッドラインを迎えるとあれしてしまうのと同じ道理。

なので、FBを探し出してFBの携帯を押収し、FBの携帯から萌郁の携帯へメールをして、萌郁にIBN5100の捜索を諦めさせる他に、オカリンがIBN5100を手に入れられる手立てはないでしょう。

萌郁は、どうしてあれほどまでに頑なにFBを拠り所にしているのか、当のFBからは見捨てられているのに。それについては萌郁自身、居場所をくれたからだと答えていましたけど、その瞬間にオカリンの頭には、ラボでまゆしぃたちが楽しげに萌郁に語りかけていた思い出がフラッシュバックしていて、それが何とも悲しかったです。居場所はあっただろうと。

 

dysdisanime.hateblo.jp