ディスディスブログ

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朝ドラ「あさが来た」32話で、あさの父・今井忠興を演じる升毅さんの演技に涙が出そうになりました

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2015年11月3日火曜日放送の32話で、泣きそうになりました。

 

www.nhk.or.jp

 

ヒロインのあさ(波留)の姉はつ(宮崎あおい)は、お腹に新たな生命が宿したようです。しかし、はつの旦那さんの眉山惣兵衛が30話で失踪して以来、まだはつの元へは戻ってきていません。

31話の最後、あさたちの父親の今井忠興(升毅)が、あさの住む大阪は加野屋へ顔を出しました。あさが嫁に行ってから初めての親娘対面だったでしょうか。あさは相変わらずのお転婆っぷりを叱られ、追いかけられてはお尻ペンペンの刑を受けていました。映像はありませんでした。あさたちは「御居処(おいど)」と言っていましたね。お尻のことです。32話放送現在、あさの年齢はまだ10代でしょうか、もう二十歳を超えたのでしょうか、いずれにしても既に結婚もしているというのに……あさもあさですが、他所様の家で娘の御居処を叩く忠興さんも忠興さんです。

忠興さんは、新政府に尽くした功績が讃えられ、今や日本経済の中心の担う実業家となっている、とナレーションが入りました。あさの商才は父親似なのですね。あさの義父の正吉(近藤正臣)との会話によると、忠興は直に東京へ本拠を移す、と言っています。一家で京都から引っ越しをするということですか。京都から大阪へ行くよりもずっと遠くになりますから、その前に嫁いで行った娘たちの様子を見ておきたかったのでしょう。

ちなみに、若干のネタバレをしますと、あさのモデルの広岡浅子さんは、小石川三井家六代当主の三井高益の四女です。三井家は三井財閥ですね(ネタバレが大丈夫な方のみ反転してください)。

あさは、いつものあの調子で相変わらず旦那さんの白岡新次郎(玉木宏)の世話など家のことよりも、商売のことに躍起になっています。といっても、あさなりに懸命に家を守ろうとしているのですが。九州の炭鉱事業に手を伸ばそうとしていることに対して、忠興さんはお尻ペンペンしています。

忠興さんにとってより心配なのは、以前自分たちのところに夫婦でお金を借りに来たものの貸さずに帰した、姉のはつのことでしょう。はつの嫁いだ山王寺屋は倒産して夜逃げ、借金取りから逃げる生活を続けた後、今は農家の納屋で生活をしながら農作業をして食いつないでいる状態です。

忠興は、あさとあさのお付きのうめ(友近)に連れられ、はつと義父の眉山栄達(辰巳琢郎)とはつのお付きのふゆ(清原果耶)と3人で畑仕事をしている様子を、遠くから見守るだけにしていました。

栄達が忠興の存在に気が付いて忠興に向かって直立、それに気づいた忠興は栄達に深々とお辞儀をし、後を追うように栄達もお辞儀をしていました……。はつとふゆは、栄達たちには気が付かなかったようです。

いやぁ、このシーンを観ていたらもう……涙が流れそうになりました。何とか我慢しましたけど、ジーンと胸からこみ上げてくるものがありましたね。忠興は、声をかけるでもなく、お金はもちろん食糧や衣料を娘に差し出すでもなく、娘たちが今を懸命に生きている様子を、ただ無言で見つめているだけなのですが、心では「頑張れ! はつ、頑張れ!!」と叫んでいるのだと、忠興の表情を見ているだけでこちらに伝わってくるんです。升毅さんは本当に良い演技をしますね……久々にセリフのない演技を見て感動しました。

栄達も、はつに子供ができたことで、生活に張りができたと、はつが山王寺屋に嫁に来てくれたことに心から感謝しているみたいです。山王寺屋の跡取りですからね、再興するときが今から楽しみです。白蛇さんは何をしているのでしょうか……お金などを工面しているとかそういうことをしているのだと信じたいですが。

32話冒頭では、忠興があさのお尻をペンペンをしていましたけど、最後はあさの炭鉱事業を応援してくれています。それがお前にとって家を守るということなのだろうと。わかってくれているんですねぇ……さすがです。

 

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