2015年8月23日はEテレ『NHK 俳句さく咲く！』の週でした。
NHK俳句は毎週欠かさず拝見していますが、今年度からはこの『俳句さく咲く！』が一番の楽しみです。前回は選者の俳人・小澤實さんが金髪のカツラを被って登場して話題をかっさらっていましたが、今回はそれに比べると大人しい回でしたね。
今年度から、お笑い芸人の方で構成されている「さく咲くセブン」なるグループが結成されており、彼らには『NHK 全国俳句大会』で特選入賞を目指す、というミッションが課せられています。かなりなハードルの高さです。全国俳句大会の今年度の締め切りは9月30日水曜日なので、あと一ヶ月ほどしかなく、時間はあまり残されていません。
さく咲くセブンのメンバーは、“ひのでのおばたかずき”さん、GAG少年楽団の宮戸洋行さん、“すぽっと”の赤嶺総理さん、エレファンツの舛方一真さん、シシオ ガイさん、三浦友加さん、それにノンスタ石田さんが加わった7名です。
新年度から始まったさく咲くセブンとミッション。4月、5月、6月、7月、8月と5回放送され、メンバーの実力はほぼ分かってきたかと思います。おそらく一番安定した実力を持っている方は赤嶺さん、次いで石田さん、さらにシシオさんと宮戸さんが続く感じです。この4人が全国俳句大会の特選を目指せそうに感じられます。私は素人なのであくまで素人目線でしかありませんけれども。
先ほど一番安定していると書いた赤嶺さんですが、実は番組の最後に行われるミニ句会では最優秀作品、1番になったことがないんですね。確か前回はミニ句会の選抜からも落ちていたかと思いますので、実は赤嶺さんは最近プチスランプだったのかなぁとも思いました。ただ今回の放送を見る限りはスランプから脱しているように見えました。
選抜での赤嶺さんの一輪車を詠んだ句、ミニ句会の牛乳パックの句はいずれも、小澤先生も褒めていらっしゃいましたが、私も特に牛乳パックのそれは好きでした。蜩（ヒグラシ）との取り合わせも良かったですし、斜陽の台所に独り佇んでいる、どこか寂しげな様子を窺わせて。
この『俳句さく咲く！』は初心者向けの俳句講座です。番組における初心者の定義は何なのか、が以前から気になっていたのですが、番組Webサイトの投稿フォームのページに「俳句初心者の方の投稿をお待ちしています！ 俳句を10年以上されている方は、ＮＨＫ俳句1週～3週の選者へご投稿ください」とありました。なので番組が定義する俳句の初心者とは「俳句歴10年未満」の方ということでいいかと思います。
以前どこかで書いたかもしれないですが、ノンスタ石田さんはもう何年もこの番組に出演していらっしゃいますし、赤嶺さんは学生時代に俳句甲子園に出場していたと言っていましたので、少なくともお二人は初心者ではないのではないか、と思っていました。でも前述の初心者の定義的にはお二人ともまだ初心者なのかも知れません。赤嶺さんの年齢を知らないので、年齢次第では……。
【明日です】 『俳句さく咲く！』 8/23（日）朝6:35-7:00 NHK Eテレ 沖縄で蜩の声を聴いたことがない。たぶん沖縄にはいない。 pic.twitter.com/ravY7N6ztP
— すぽっと 赤嶺総理 (@akaminesouri) 2015, 8月 22
赤嶺さんのTwitterを見て知りました。沖縄には蜩（ヒグラシ）がいないんですね。あのカナカナ……と寂しげな鳴き声を聞いたことがない方もいらっしゃるのでしょう。
Yahoo!知恵袋に「日本にいるセミは何種類位いるのですか？」という質問がありました。解答と解答に貼られたリンク先を見ると色々分かって面白いです。
私が住む地域ではニイニイゼミとクマゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ辺りがメジャーなところだと思います。最近は8月下旬ということもあって、全体の数こそ減少気味ですが、ツクツクボウシは増えています。
今回は見ていて少し残念なシーンもありました。「俳句ムサシ」というメンバーがロケをするコーナーがあるのですが、今回は開成高校俳句部に“ももち”こと嗣永桃子さんとシシオさんが訪れて俳句対決をしていて、その1シーンで”ももち”さんが生徒の一人に「でも絶対彼女いないでしょ」と言ったんですね。TVとはいえ、そんな失礼なことを初対面の、それも素人の方に言ってしまうんですねぇ、怖い。本人は笑っていたからまだあれでしたが、受け取り方次第ではセクハラになり得る発言だよなぁ、と見ていて私が凹んでいました。
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