NHK連続テレビ小説『まれ』の2015年8月8日土曜日の放送の114話は……先週に引き続き何だかよく分かりませんでした。
今週は、ヒロインの紺谷希(土屋太鳳)の弟・津村一徹(葉山奨之)が、桶作元治(田中泯)や桶作文(田中裕子)が営む塩田を継ごうとしていました。一徹はデイトレードをして生計を立てており、妻の津村みのり(門脇麦)が妊娠して、というタイミングもあって、最初は元治と文は反対していました。が、一徹たちはそれでも引かず、塩田を守りたいという思いを元治たちにぶつけ、その思いを受け取った元治たちは一徹に塩田を譲ることにしたようです。
父の徹が散々夢を追いかけて家族に迷惑をかけ、せっかく作った会社も早々に融資保証人の逮捕で倒産し、自身二度目の自己破産で能登に舞い戻り、立ち直れないまま夢を追うことは無理だった……と愚痴ったところから、一徹の心に火が点いて……というのが一徹を塩田継承に向かわせたきっかけだったでしょうか。
そういう、夢ばかりを追って来た父親を見てきた津村の人たちは、それを反面教師にして堅実な人生を送ろうとするのかと思いきや、長女の希は安定していた公務員を辞めてパティシエ修行に飛び出し、パティシエ修行も機動に乗りつつあるように見えたところで、それを止めてまで能登に戻り旦那の紺谷圭太(山崎賢人)が陶胎漆器の作業に専念できるよう、女将業に移ってしまいました。
そして弟も弟で、2000万円(でしたっけ?)稼いでいるデイトレードを止めて、体力がない運動神経が鈍い?ため向かないと周りから散々言われている塩田を継いでいます。しかも、文に安定した仕事を持ってる、と言われた後に一徹は「安定なんかどうでもいい」的な発言をしているんです。
この姉弟は一体に何を考えているのだろう……という。ていうか、物語の最初の方は徹が夢追い人だから希は堅実な子に育った、という設定だったような……。あの設定はどこへ行ってしまったのでしょう。まぁそもそも一徹のデイトレードが安定した仕事なのか、私にはさっぱり分からないのですが。
このYahoo!知恵のベストアンサーに、「デイトレーダーの90%は損をしているという結果になっています」とあります。専業で安定させるのは厳しそうです。
また、『まれ』についてこのような記事がありました。
『まれ』は脚本家の迷走っぷりが、多くの視聴者から指摘されています。特に話題となったのが先月の放送から突然、今まで一度も姿を現したことがなかった姑が登場したことです。これには『不自然すぎる!』と批判が殺到。
そうなんですよね。先週、これまで影すら見えなかった圭太の母・紺谷直美(藤吉久美子)が登場したかと思ったら、いきなり姑の嫁いびりが始まりました。でもそれも一週間で終息して、今度は塩田騒ぎです。脚本家の取ってつけたような物語の持っていき方に、視聴者は振り回されている感があります。
でも一徹や元治の演技はとても良かったですね。うるっとしました。
次週は希が能登でケーキ屋を開く話になるみたいです。「マ・シェリ・シュ・シュ」の池畑大悟(小日向文世)からフランス修行の話を持ちかけられた理由は、希の美的センスがかなり悪かったから、だったと記憶しているのですが、それはクリアされているのでしょうか。横浜では希の美的センスは通用しなくても能登なら通用する、という話でしょうか? それはそれで非常に失礼な話ですよね。その辺のことはどうやって理由をつけるのか、注意して見てみようと思っています。
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