NHK連続テレビ小説『まれ』の2015年7月29日水曜日の放送の105話で、希の能登での生活が始まりました。
ヒロインの紺谷希(土屋太鳳)は、フランス菓子店「マ・シェリ・シュ・シュ」を卒業して、故郷の能登・輪島に戻ってきました。
旦那の紺谷圭太(山崎賢人)は陶胎漆器の作業に専念し、希が輪島塗の塗師屋「紺谷漆器」で職人たちの世話や雑用、掃除、炊事といった家事全般を賄い、脳梗塞で倒れリハビリに励む弥太郎(中村敦夫)さんの世話もしていて、大忙しです。
そんなところに登場したのが、圭太の母、紺谷直美です。直美は藤吉久美子さんが演じています。直美さんは圭太の父、紺谷博之(板尾創路)の妻です。博之は輪島市役所の職員で、確か今は部長だったと思います。
直美は、今日の放送で確か「塗師の女将の何たるかを希に教える」的な発言をしていました。ですけど、博之は塗師の修行はしていないですよね? これまでの放送でも直美さんが女将をしていた様子は全くなかったような……。
しかも、女将業にそれほど詳しく、動くことができる人であるならば、希がパティシエ修行を一時止めてまで横浜を離れる必要もなくなる訳で……。
実家が塗師屋だったため、塗師屋の女将としての仕事や振る舞いに詳しく、嫁である希に対して厳しく仕込もうとする。
公式サイトの登場人物のページを見ると、上記引用部分のような説明がありました。取ってつけた感が半端ないですが、そういう理由があって、直美は女将としての仕事や振る舞いには詳しいようです。
ただですねぇ、これまで直美は、圭太が倒れたときも弥太郎が倒れたときも、もっと前の圭太と希が結婚するときも、圭太が見合いをするときも、出てこなかったと思うんですよ。それなのに、物語の後半どころか終盤に入ろうとしている段階で、こういった嫁姑バトルというか嫁姑問題というか嫁姑戦争というか…‥をあえて当ててくる必要はないと思うのですが。大奥展開になっていった某ドラマみたいなテコ入れ策的なものなのでしょうけれども。
一方で、博之や圭太には優しく甘い一面を持ち、夫と息子の不仲に心を痛めている。
登場人物のページにはこのようにも書かれていますから、今日の放送でも圭太に対して「圭太ちゃん」と呼ぶくらいの激甘な素振りを見せていた直美さんが、圭太の結婚時には何も触れてこなかったことに違和感が出てくる訳で、さすがにこれは脚本さんどうなの? と思ってしまいます。
NHK『あさイチ』でも、司会の有働由美子アナウンサーが「結婚式のときお母さんの姿をちょっと認識していなかった……」とツッコんでいました。
今になって嫁姑問題を見るくらいなら、普通にパティシエとしてフランス修行をする物語にしてもらいたかったです。希の祖母のロベール幸枝(草笛光子)のところに厄介になる的な。お金がかかったり出演者のスケジュール管理の観点から無理なのでしょうけれども。
そう言えばOPが少し変わりましたね。今週からだったか先週からだったか忘れました。映像はそのままで、画面右に歌詞も表示されるようになり、歌っている人や楽器が変わったのでしょうか。
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