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安部公房『箱男』と松本大洋『GOGOモンスター』のIQを思い出します - アニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』3話「影男」の感想

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毎週金曜日0:45(木曜24:55)より、フジテレビのノイタミナ枠にてアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』が放送されています。

 

 

www.rampokitan.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

平成27年7月17日金曜日は第3話「影男」でした。

 

 

 

3話「影男」

3話のタイトルの影男(CV子安武人)が主人公のような話です。今回の事件の犯人は別にいました。胸糞案件なので書きません。

“怪人影男”は世間を騒がす怪盗で、少女愛好家、紙袋を被っており、男性なら誰にでも変装できます。しょうじょにへんそうできないのはかげおとこがすべてのしょうじょをあいしているから。公式Webサイトのキャラクターページには「誰も本当の顔を知らない」とありますが、もしかしたら自分も自分の顔を知らないのかも知れません。

警察が事件の容疑者として影男を疑ったようですけど、アケチ探偵はそもそも疑っていなかったようです。そこでコバヤシ少年が興味を持って独自調査に乗り出すことにしたのです……が、何と影男の方からコバヤシ少年のところへ出向いてきました。影男は犯人を捕まえるために、コバヤシ少年に女装をして欲しいと願いでてきました……という話です。

 

 

 

その他、雑感

影男は義賊ということになるのでしょうか。影男を見て即座に2つの作品を思い出しました。一つは安部公房の小説『箱男』、もう一つは松本大洋さんの漫画『GOGOモンスター』です。

私は安部公房の作品は好きで学生時代に読みました。『箱男』もその中の一作品。読んだのはずいぶんと昔のことなので記憶は曖昧です。前衛的な作品で、公房初読の方は特に驚くと思います。基本は箱男自らの手記なのですが、写真や他の人の言葉や新聞記事などが突然に挿入されるんですね。私は、それぞれの関連を見いだせずに混乱した思い出があります。この箱男は、段ボール箱を頭から被っています。

ちなみに公房の一番のオススメは『砂の女』です。

『GOGOモンスター』は主人公の子(ユキでしたっけ)が見えないものが見える子が主人公の物語です。転校生と徐々に心開いていき、最後に2人が笑顔で自転車に乗って走って行って終わるのですが、これが良いんです。子供の頃に見えたモンスターが、大人になると見えなくなる、それはどういうことなのでしょうね。

それはさておき、この『GOGOモンスター』に、IQでしたっけ、そんな名前の上級生の男の子が登場し、その子が今回の影男のように頭に紙袋を被っています。違いは、影男が紙袋の両目部分に穴を開け、IQは左目部分だけ穴を開けているくらいで、ほぼ同じです。

 

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