2015年7月15日放送のNHK『ためしてガッテン』では「熱中症&血液ドロドロ 一挙解決SP」が特集されていました。
熱中症の元凶は「ドライボディ」だそう。簡単にいいますと、水分が足りていない体のことです。
どうやら、体に水分を貯めやすい人と水分を貯められない人がいるみたいで、体に水分が足りない状態に陥ると、解剖学的には脳が縮小するそう。1%の脳の脱水で、痛みに過敏になったり、だるさやイライラを感じたり、集中力が低下が起こります。
結論を言いますと、体に水分を貯めやすい人は筋肉が多い人、水分を貯められない人は筋肉が少ない人、でした。筋肉の少ない方が熱中症の元凶の「ドライボディ」に陥りやすい人ということ。
肉の赤身(筋肉)と脂身(脂肪)を調べた実験では、筋肉には水分が80%も含まれていたのに対して、脂肪には水分が20%しか含まれていませんでした。つまり、筋肉は水を貯めこむタンクの役割をしてくれています。筋肉のある体重60kgの男性は約20リットルもの水分を貯めているそうです。
「著明なルイソウ」の人が熱中症にかかりやすく、重症に陥りやすいと仰っていました。著明とはそのまま「著しく明らかなこと」ですね。ルイソウとは漢字で「羸痩」と書き、痩せて筋肉などが落ちていいる状態のことを指します。不健康な痩せ、ということでしょうか。
脱水のサイン
番組で紹介されていた「脱水のサイン」です。
- 口の中がネバネバする
- 脇の下が乾いている
- 皮膚を摘むと痕が残る
- 便秘気味
- 体重の急な減少
「皮膚を摘むと痕が残る」は、手の甲の皮膚を摘んで、元の状態に戻るまで3秒以上かかるようだと脱水の疑いがあるみたいでした。3秒痕が残ったら脱水の可能性あり。
ドライボディの対策
ドライボディの対策は「十分な食事量」を摂ることだそうです。食事にはたくさんの水分が含まれていますから、夏場は食欲がなくなりがちなので、食事から摂る水分量も減って、脱水になりがちになります。
食事から摂取する水分は1日1リットル、1食抜いただけでもコップ2~3杯の水分が足りなくなるのだとか。食事の量が減ったら意識して水分補給するようにしましょう。
そして、筋トレも対策になります。番組では特に、筋肉の6割が集中しているという下半身の強化を勧めていました。
ガッテンではインターバル速歩とスクワットが紹介されていました。ためしてガッテンで紹介したスクワットは「楽々スクワット」というものでした。
- 机や椅子などにつかまる
- 少しきついと感じるまでスクワット(目安は10回)
- 1日2セット
これだけです。難しくはないですね。最初難しく感じても止めずに続けることが大切かと思います。痛みを感じるようなら、無理をしないことも重要です。腰や膝などに不安のある方は医師に相談の上で行うようにすると良いでしょう。
先日、同じNHK『あさイチ』でも筋活として、インターバル速歩やスクワットといった筋トレを扱っていました。本ブログでも記事にしているので、合わせてご覧になってください(記事の下部にリンクを貼ってあります)。記事にはインターバル速歩は紹介していなかったと思いますが、スクワットは書いています。
おわりに
いやぁ今回のガッテンは非常にためになりました。ドライボディについても羸痩についても、言葉からして知らなかったです。一番知って驚いたのは、筋肉には水分を貯める機能があることですね。これも知らなかったです。
脱水のチェックについては、番組を見ながら手の甲の皮膚を摘んでいた方はとても多かったのではないかと思います。私も摘んでみました。すぐに戻ってくれました……よかったぁ。筋トレはそこそこしているつもりなので、水分が貯まらない体ではない……と思いたい。筋トレをしていると言っても運動強度は高くないと思いますので、ムキムキな体なんてことはないですけれども。