ディスディスブログ

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女子ワールドカップ・カナダ2015、グループステージ第2節カメルーン戦の感想。17番ENGANAMOUITがやばかったです

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2015年6月6日-7月5日にカナダで開催されている女子ワールドカップ "FIFA Women's Wordl Cup Canada 2015" は、本日2015年6月13日にファーストステージ第2節、日本vs.カメルーンが行われました。

 

www.fifa.com

 

日本はグループCに入り、同組にはスイスとカメルーンとエクアドルがいます。女子日本代表“なでしこジャパン”は、第1節のスイス戦を1-0で辛くも勝利し、今日のカメルーンに勝利すればグループステージを突破できる状況でした。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

試合は6分に鮫島彩、17分に菅澤優衣香、90分にNCHOUTが得点し、スコア2-1で日本が逃げ切り、2連勝を飾り決勝トーナメント進出を決めています。序盤は日本が支配をして効率よく2点を決めましたが、それ以降、特に終盤はどちらが勝っているチームか分からないほどに日本が守勢に回っていました。ヒヤヒヤものです。

FIFA選出のMVPはなでしこの宮間あや選手だそうですが、試合を見ていた人にとっては、金髪の髪型が印象的だったカメルーンの17番ENGANAMOUIT(エンガナムイとかエンガナムットとか)こそMVPだったのではないでしょうか。基本的にはMVPは勝利チームから選出されるので、FIFA選手のMVPが宮間であることには納得しています。

カメルーンの先述のENGANAMOUITの金髪とか、9番NGONO MANIの赤髪とか、後半から出場した元オランダ代表MF Edgar Davids(エドガー・ダーヴィッツ)のようなゴーグルを装着した6番ZOUGAとか、見た目に華やかな選手が多くて、プレイよりもそちらに目が行ってしまったり行かなかったりでした。

プレイ面ではとにかくフィジカルがとんでもなかったです。特にENGANAMOUITは、戦術=ENGANAMOUITというくらい、同じく元カメルーン代表FW Patrick Mboma(エムボマ)かって言いたくなるレベルの、規格外のフィジカルでした。彼女へはなでしこが2人がかりで止めに行っても倒れない…大変な脅威でした。チームとしてもロングパスを出してFWに預ける、シンプルなサッカーをしていました。良く言えばダイナミックです。

残念だったのはカメルーンにラフプレイが多かったこと。幾つか危険な接触プレイがあったので、なでしこに大きな怪我人が出なくてよかったです。具体的には、近賀の顔を踏みつけたり、川澄の足を踏みつけたり、岩清水の背中を蹴ったり、です。

 

なでしこは、GK海堀あゆみ18、RSB近賀ゆかり2、RCB岩清水梓3、LCB熊谷紗希4、LSB宇津木瑠美13、RDH阪口夢穂6、LDH宮間あや8、LSH鮫島彩5、RSH川澄奈穂美9、RFW菅澤優衣香15、LFW大儀見優季17というスタメンです(名前右の数字は背番号)。スイス戦で怪我をした7番の安藤梢は出場できず、10番の澤もベンチということで、LDHに宮間、LSHに鮫島、LFWに菅澤を入れてきました。

カメルーンは守備のライン統率ができていないことがままあり、日本のFWもそれを感じ取っていたのか、特に大儀見が深い位置にいたことでDFラインとの距離ができていました。菅澤も大儀見に似てどちらかと言うと足元にボールを欲しがるタイプのようで、似た2人が前線に居座ることで全体が間延びしてしまったかな、とも。

そういう場合はFWが下がるとか、逆にDFラインを上げるとかをして、FW-DF間をもう少しコンパクトに保つこと必要になってきますが、それがなかっために、前半2点目を取ってから苦戦したかな、コンパクトにできていればもっと楽に戦えたのかな、と感じていました。

機動力があり、つなぎにも参加し、ポジションを囚われず裏への飛び出しも積極的にできる、安藤がFWの一画、あるいは左SHにいたら、日本のパス回しはずっと楽になったろうし、あれほど後手には回らなかったろうなぁと。

日本のDFにとって、カメルーンの17番ENGANAMOUITや7番ONGUENEといった選手のスピードが脅威だったので、ラインを上げづらかったのだと思います。その辺にチームとしての意思統一が図れていないように感じられました。

 

あと気になったのは、スイス戦もそうでしたけど、日本の低い位置での安易なミスパスが多かったこと、それと関連して相手が密集しているところへ縦パスをしかけるのが多かったことです。

前者は試合が行われたバンクーバーのBC Place Stadiumが人工芝だったことが理由の一つにあるかも知れないです。ボールが転がらない。後者は技術的なものよりも個人とチームの戦術的な問題があるのかなと思っています。DFやDHから密集しているところへ縦パスを入れるシーンが何度か見受けられたことから、意図したものである可能性はあります。ただそれはやや無謀に見え、効果的ではありませんでした。

 

何にしても日本が2連勝し決勝トーナメントに進出できてよかったです。ファーストステージは最終節のエクアドル戦を残すのみ。エクアドルの力は他の3チームより落ちそうなので、なでしこは主力を休ませることになるでしょうか。日程はエクアドル戦が6月16日、グループC1位なら決勝TはグループA,B,Fの3位と23日に試合ですか、結構日が開きます。次のベスト8が27日とこちらはあまり日が開いていない。