ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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NHKあさイチの「女性リアル“夫のうつ”」で、妻目線の意見が色々と聞かれて、大変ためになりました

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今日2015年4月27日に放送されたNHK総合の情報番組『NHK あさイチ』 (http://www1.nhk.or.jp/asaichi/index.html) の特集は「女性リアル “夫のうつ”」でした。私の病気、気分変調症(慢性うつ病性障害)に近いといえば近いので拝見しました。

 

うつにかかった夫のいる妻の方の意見が色々を出てきていました。テレビ番組でうつなど気分障害を扱うと病気にかかっている側からの意見が多いですけど、その家族の意見はそれほど多くない印象がありますので貴重な番組でした。私は結婚していませんけど。

厚生労働省によると、男性のうつは年代で分けると40代がピークで、50代、30代と続くそうです。40代・50代というと、お子さんがいる家庭であれば、お子さんが高校や大学に通う歳になっている方も多いでしょうか。

夫が求職や離職をすると、障害手当金なり障害年金なりを受給できたとしても経済的な困難はやって来ます。そういったところで妻や子供も苦しむことになります。そういったところを夫が感じ取ってさらに精神的にまいってしまう、ということもあるかも知れません。

 

夫がうつになっても、妻は他の人にそのことをなかなか相談できません。夫が病気になったこと、働けなくなったことに対して、子供が理解を示してくれないことも少なくないそうです。夫と子供の関係が変わってしまったことに苦しむ妻。

また、夫の親が病気に無理解なことも多いそうです。息子(夫)が病気になったことを認めないとか、病気になったのは嫁のせいだとか、過剰に泣いたり謝ったりで相談にならないとか、仰っていました。知人だったら無理解な人との関係を切ればいいけど、親だと関係を切ることができないから厳しいね、とはゲストの室井佑月さん。うつをイメージだけで分かった気でいる方が、少なからずいらっしゃるのでしょうね。理解がない、あるいは不足していているが差別や偏見を生む可能性があるというのは、何もうつなどの気分障害に限った話ではない気がします。

 

また、夫が悩みを打ち明けてくれないことも妻の悩みだそう。仕事のストレスを家族や友人に話した人の割合は、女性が70.5%であったのに対し、男性は50.9%だったそうです(厚生労働省の労働安全衛生調査の調べ)。なかなか悩みを打ち明けてくれない夫が何に苦しんでいるのかが分からないから妻も色々と考えを巡らせ疲れてしまうと。

家族もご主人がうつであることに対して「怠けているだけではないか」「逃避しているだけではないか」「甘えているだけではないか」と疑うこともあるといいます。

 

うつの家族に対する接し方としては、家族が不満やストレスを抱えてしまうことは仕方がないことだと、番組に出演していた精神科医の方が仰っていました。

病気の周りの家族が専門家や医師にそれを相談する機会や場所がなかなかないのが現状で、不満やストレスを貯めないためにも、本人から離れる時間を作って友人などと話をするようなことをして、気分転換を図ることが大事になるそうです。

そして、病気にかかっているご本人が・ご家族がこれから何をしていきたいのか、それを考えていただくと良いのではないかということでした。話し合うタイミングとしては、本人が少し話せるようになったとき、前に進めるようになったときに、少しずつ家族全員での話し合いを進めていくと良いのではないか、とのことです。

 

番組に寄せられたメールに「(略)幼かった娘が私に“お父さんの特徴(特長?)だと考えよう”と言いました。いつか治るというより、家族も夫のうつの付き合って生きていくしかないと思っています」というものがあったんです。この幼い娘さんの達観というか慧眼というかに心を奪われました。何という。番組を見ていて一番印象に残ったかも知れません。