サッカー日本代表は2015年3月27日に、キリンチャレンジカップ、チュニジアとの国際親善試合を行いました。試合は岡崎慎司と本田圭佑の特典により、スコア2 - 0でホームの日本がチュニジアに勝利しています。
この試合から、代表監督がメキシコ人のハビエル・アギーレから、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ出身のフランス国籍のヴァヒド・ハリルホジッチに代わっています。代表のサッカーに興味のある皆さんと同様、私もこの試合は興味深く見ました。
選出されたメンバーはこのような感じです。DFにガンバ大阪の藤巻廣輝を初選出したところに少々驚きがありました。同じくガンバの宇佐美貴史は待望論が根強くある選手でしたし、足の速い名古屋の永井謙佑など、期待値の高いメンバー選考だったかと思います。
試合ではディフェンスラインに興味がありました。守備陣に。2014年に開催されたワールドカップブラジル大会で、日本は守備がグダグダだったためです。
この日のスタメンは右から酒井宏樹(ハノーファー96)、槙野智章(浦和レッズ)、吉田麻也(サウサンプトン)、藤巻廣輝でした。初選出の藤巻が初スタメンを飾り、彼はそのままフル出場していました。ディフェンスラインは、スタメンがフル出場するのが基本ですので。
藤巻は、プレイスタイル的に守備力より運動量やクロスに特長のある選手のようでしたが、昨日はその特長はあまり出せていなかったようです。周りもまだ彼をどのように使ったら良いか分からず探っていたのかも知れません。あまりボールも回って来なかったようにも見えました。武藤や山口などとの連携面を含め、これからでしょう。
長友は最近怪我の多く、酒井高徳も不安定ですし、FC東京の太田宏介と共に左サイドバックの地位を狙えるところまで行ってもらえると層も厚くなっていいですね。
前半はハリルホジッチ監督の意図が強く出ていたのか、ディフェンスラインから長めの縦パスが出ていました。槙野もその点がよくできていように感じられます。またスピード面も吉田より速いように見えました。ボール奪取後に前に出せる選手はハリルホジッチさんも望んでいると思われ、槙野は今後も使われそうな予感がします。
CBの序列は、吉田麻也と森重真人(FC東京)の2人が抜け出ていて、3番手以降をハリルホジッチさんが探しているように感じられます。この2人に続く存在として今回、槙野が名乗りを上げたのではないでしょうか。危ないシーンもありましたけど良さの方が目立っていました。
個人的には鹿島アントラーズの昌子源に期待していて、この数年で何とか2人を食うストッパーに育ってくれないかなぁと思っています。
吉田も森重もスピードがある方ではないので、スピードという2人にない武器を見せられれば、監督に選択肢として考えてもらえるかも知れませんから、槙野も昌子もその辺でもアピールできればいいですね。
GK権田(FC東京)は安定していました。0点に抑えたことですし、特に良くない点は感じませんでした。DH長谷部(フランクフルト)も、彼は元から楔となる縦パスを意識していますから、それを継続して出せていたように見えます。ブレない。山口蛍(セレッソ大阪)は久々の代表でしたが、こちらも良さは出ていたように思います。ショートパス、横パス時に弱いというか消極さが出たときもあったので、そこくらいだったかなと。もう少しフィジカルコンタクトの強さも出せたら尚良いでしょうか。
という感想です。攻撃陣のことは書くかどうか決めていません。