私が古着の、特に『levis(リーバイス)』のデニムパンツを買う時にチェックしているところを紹介します。
私は60年代、70年代、80年代のアメリカ古着が好きです。そういう年代の物を狙って買っている部分もありますが、感覚的に好きだと思っている物を集めていたら、その年代の物が多くなっていったという部分も大きいと思います。
あと私は古着が好きなだけで大して詳しくはないということは考慮していただけると幸いです。間違った知識もあろうかと思います。
全体を確認する
生地感と全体的なアタリ(色落ち)を見ます。デニムに良い色のインディゴブルーが出ているか、前股上のヒゲ、膝、膝裏の蜂の巣、アウトシーム(両脚の外側)、裾のアタリを確認します。
ストレートかスリムかブーツカットかといったシルエット、同時にウエストサイズとレングスを確認して、何となく自分に穿けるサイズかどうかを判断します。
注意が必要なのは裾です。裾直し(裾上げ)をしているものはできるだけ避けたいです。裾のアタリが出ていないものは裾直しをしている可能性が高いので避けます。
パッチとタブ
ウエスト背面右にあるパッチとバックポケットにタブ(ピスネーム)があればそれを見ます。ブランドと年代を知るためです。
Levi'sなら革パッチか紙パッチか、ギャラ入りか、"XX" 表記があるか、"CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT" 表記があるか、ビッグEかスモールeか、両面か片面か、みたいなことをチェックします。
前股上
前股上がフライ(比翼)かそうでないか。ボタンかジップかを見ます。
ジップならそれがどのメーカーの物を使っているかを確認します。ジップによってはそれで年代を特定できたりします。CONMARやTALON、SCOVILL、GRIPPERといったところなら、ある程度の古さを見込めます。
私はTALONというブランドの、スライダー基部に "42" と刻印された "TALON 42" ジッパーが大好きなので、それを確認しただけでサイズやカラーを無視してでも買ってしまう場合があります。病気です。TALON 42ジッパーを使っているなら大体60~80'sのアイテムです。
セルビッジ
脚の裏側を見て生地端のセルビッジ(赤耳、レッドライン)があるかを見ます。Levi'sばかりで恐縮ですが、80's中頃からセルヴィッジでなくなりますから年代を知る重要な要素の一つです。セルビッジの方がアタリもカッコ良いですし。
タグを見る
ウエストの裏側にタグ(注意書き)があるので、それを読んでどの国で作られているか(MADE IN U.S.A.かMADE IN JAPANかヨーロッパかアフリカか、中米でもメキシコか、南米か)を確認します。米国も好きですが国産も好きです。
Levi'sならタグに書かれている収縮率を見ます。8%と書かれているなら66(ロクロク)より前のビッグE、10%なら66以降です。だいたい。
ステッチ
ステッチに使われている糸はオレンジか黄色か。シングルステッチかチェーンステッチかを見ます。
特に裾のステッチングは重要と思っていて、シングルステッチの裾だとアタリが「ハシゴアタリ」と呼ばれるハシゴの足場のようなほぼ等間隔に平行線が入るものになります。チェーンステッチだと「網アタリ」と言って斜めのラインになります。
どちらが好きかは人それぞれでしょうけれども、チェーンステッチの方が人気はあるでしょうか。
その他
他はリベットがどこのものを使っているか、鉄製か銅製かニッケルかなどを確認したり、ステッチに使っている糸は何色か、シングルステッチかチェーンステッチかも見ます。
Levi'sならトップボタン裏も見ます。製造工場の番号を確認。555ならバレンシア工場というのは有名ですね。5**と5から始まるのは米国の工場で作られたものだったはずです。
終わりに
だいたいこんな感じで見ていると思います。抜けがあるかもしれない。一つ一つの項目を頭に思い浮かべながら見定めているというよりも、全体を見ながら何となくチェックをしています。
私にとっては、ブランドや年代よりも、サイズ感やパターンの美しさや色落ちの方が大事なので、知らないブランドであってもカッコ良く見えたら買いですね。結局は自己満足なのでそれでOK。
冒頭でも書いているように、私は詳しくないですし、間違えて覚えている部分も多いかと思いますから、間違えていたらご勘弁ください。